◆小耳書房◆
小説・漫画・ラノベ・BL、読書レビューを中心に、
ぐうたらアラフィフの呟きと呑みと音楽のblog。
トラックバック(承認制にしました)&コメント大歓迎です☆
侠飯-おとこめし-/福澤徹三/文春文庫
就活停滞中の大学生・良太はヤクザの銃撃戦に巻き込まれ、助けてくれた側のヤクザ・柳刃を部屋に匿うことになる。びびりつつ、迷惑でありつつ、彼の作る料理はうまい。食材にも拘りを見せ通販でなんでも取り寄せる。美味い食事にありつけるのはありがたいと思いつつ、同級生たちが彼女でもできたのか部屋に押しかけてくる。ヤクザを匿ってるなんて、バレたら…。
調味料だの、この食材はコレにするなら原産はこっちとか、そこまで拘らなくても、腹減ってりゃ、なんでもうまいし、そんなのきにしねぇわって私には、ただただすごいねーとしか思えないけど、そういう拘りが一つあるだけでも、人生というか日常は楽しいんだろうなと思う。
就活ってなんだろうね。今や、一生一カイシャに身をささげようって人はいないだろうし、経済状況や自分の生活環境変化で、軽く、あるいはやむを得ない事情をもって仕事先なんて変えてく時代だろう。と思うと、そこまで糞扱いされてる就活に心をすり減らす学生たちのゆとりのなさにびっくりする。隣と同じじゃないとそんなに落ち着かないですか? マニュアルあったら開きますか? バイトに落ちると社員にはなれないってどれだけの確立ですか? 立証した人から聞いたかよ、誰かの話だろ。
とか、学生の立場とか心情とかよくわからんので、時々イラっとしながら読み終えた。
オチもなんとなく、それはないのではないか? つーか、むしろコメディっすか? ってもやもやがある。タイトルどおりじゃないことにがっかりした。
ヤクザはダメですか? つかさー「兄貴」って呼ぶ社会、そこ以外にあるんすか? 演技下手っぽい奴に銃撃戦で演じられてたってことっすか? 意味わからんよ。
オチまで続巻も気になってたのに、めっちゃシラけた。
魔法使いの弟子たち (上)(下)/井上 夢人/講談社文庫
山梨県内にある大学病院で院内感染したと報道された翌日、記者の京介は情報を得ようと動くが、すでに病院は隔離され近づくこともできない。歩きまわるうちに知り合った女性・恵に話を聞いているうちに、彼女の発疹を発見。彼もそのまま致死率100%の病に感染してしまう。
ところが京介と恵ともう一人は回復したのだ。だが、彼らにはそれぞれ念動力やタイムリープしたかのような千里眼など、超能力とも思える力がついていた。医師を含め、その力を後遺症と名付けたが…
パンデミックものは面白い。一瞬の緊張感が細々と描写されているうちにあっという間の時間を飛び越えていたりする。あっという間のページ数を読み終えてたりする。
それにしても、病気の後遺症で超能力が付いたってのはとんでもない話だが、その辺の描写も「ウソだろ?」って概念を持つ私みたいな人でも騙すように、その症状は一体って小さなミステリアスから繊細に推理していく過程でそういう結論に至ったっていわれちゃうと、信じるしかないよね。
人を「押す」だけで過去が見れる京介、「引く」と未来が見えてしまう。モラルがなければヒドイことになってたかもしれないけど、もうちょっと我を出して先みてれば…って、読者なら思うところをなぜそうも、ちっさいruleを作って先を見ないようにしているか、納得する嫌なことをも知らされてしまうと、どうしようもない。
感染してたとは知らず、街に病原菌をばらまいたことになってしまう恵の立場はきついものがあるが、テレビに出たがるってのはもともとの目立ちたい精神かと思うと、なんか、楽天的すぎる気がする。
泣きながら、でも歩くだけで人が死ぬってわかってるなら動くなよと思う。サルの行動もいまいちわからない。途中から、もはや東映怪獣ものでも観てるような気分だった。
医者がメディアが彼らに寄り添う発言をするってのも、なんだかね…。
それが残念。
Waltz on Life Line 【初回限定盤 (CD+DVD)】/9mm Parabellum Bullet
評価:
9mm Parabellum Bullet 日本コロムビア ¥ 3,283 (2016-04-27)
【ディスク1】
|
早くライブに行きたい。。。 初聴きでは「字余り」的な曲があった気がするけど、2回目からはそう思ったのがどれだかわからない。
そして、おそらくこの曲を作ったのは誰ってのがわかるようになってきた。が、
作詞まで卓郎くん以外がやってるとは思わなかった。 やられた…。 「Lost!!」はライブを想像してしまうほど、聴いてて楽しい。
早く、囲まれたい気分になる。前に4人がいると思うと、ホームだということを忘れて右手を振り上げたくなってしまう(笑
好きなのは「モーニングべル」。
「かわいいなぁ」という形容は「どうかしてるぜっ」って突っ込みを返されてしまったけど、どっこまでも納得いくほどの世界観がある。
そして、これは絶対卓郎の作詞だろうとわかってしまう。
9mmはわりとあちこちのトリビュートに顔出しているけど、この曲を個性たっぷりに演じれるアーティストはいないだろうと思うくらい、世界も、声色も、強弱も、卓郎がベストだなと思ってしまう。 割と、音楽は人の生活の支えになるものだと思う。
アスリートは自分を鼓舞する歌詞やリズムを好み、
曲がり角にいる人は背中を押してくれる歌や、言葉にならない気持ちを代弁してくれる曲を聴いて目から鱗が落ちるのだ。 ただ音楽だけを続けてるミュージシャンと、ゴミや黒社会にもまれる社会人や、ドラマも見ないし共感もできない、雑誌もネットも人の意見もどうでもいいとか、あるいはそればっかり気になるとか、いろんな人がいる中で、
異世界ではなく、苦悩や人の距離や日常に流される何気ないこととか、
ああ、違う世界の人ではなく、同じ言葉で通じるのかなと思うところも安心感のひとつの理由でしょうね。
過去ばっかり見てるわけでもなく、
露骨に特異な背景に捕らわれてるわけでもなく、
焦燥感や切望の対象は個々に違うのだろうけど、ああ、彼らはそばにいるんだなぁと思ってしまう。
つか、いつでも目を閉じればそこで彼らの演奏してる姿が見えるようで、、、
だからこそ、ライブでも「きっと」受け入れてくれるって気持ちで楽しめるのかしら、なんてことをたらたらと考えたりする。
好き。9mm好き。毎日エンドレスで聴いても飽きない。
野音まであと1か月。楽しみ。
ポチっとお願いします
4月に読んだ本(2016年)
先を早く知りたいような、まだ終わってほしくないようなそんな気持ちでダラダラ読んでました。
それから雨柳堂の16巻が出たんでレビュー入れようと思ったらなんと、15巻を入れてなくて、でも確かに読んでたはずなのにって思い出したら、そう、引っ越しの準備やらあとやらの時期のものって結構登録してないことに気付いた。
ってのと、根津神社に今年の初めに参ったときに獏の木鼻の話になって、それも覚えてないなってことで一巻から読み返すことにしました。
昭和初期のころ、根津のあたり、店横に柳の木がある骨董屋・雨柳堂には訳ありの品がなぜか集まる。
モノには念が宿ることがあるから、主から愛情を注がれたものは主のもとへ帰りたがったり、たまたま店に来た客の心情に触れて、その人のそばへ行きたいと願ったり。
どれだけ金を積まれてもなんらかの理由で手を離れてしまったり。
よい感情だけでなく、霊として姿を現すものなどは精を吸い取ってしまうから悪い結果になってしまったりと。
いろいろ、ホラーというよりヒューマンドラマっすよ。
ほぼ短編ですが、純レギュラーの人もいたり、親子関係の話で時々出てくるちょい悪だけどかっこよさげでモノの念が見えてしまう青さんの話がやっぱり好きですわね。
柚月ちゃんはよい繋ぎの仕事をしてくれるせいか、悪いものにも好かれちゃって結構毎回ヒドイ目にあってしまうのはかわいそうだけどねw
つーことで、読み返してるが、そういえば「天地明察」のコミカライズも気が付いたら完結してたらしいので、大人買いしました。
読み終わるのはいつだろう。。。
2016年4月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:3926ページ
ナイス数:75ナイス
魔法使いの弟子たち (上) (講談社文庫)の感想
あれ?こんな表紙だったらまず買わないけど、違うカバーで良かった。バイオハザードからまさかのSF。SF嫌いだけど、井上さんのだと成程と思ってしまう。ウィルスから生還して後遺症で超能力がなんてあり得ないと思うけど、『スパイダーマン』もいるんだから有りだねーというか、サクサク読める。早く下巻読みたい。
読了日:4月24日 著者:井上夢人
みずのいろ。 (H&C Comics CRAFT SERIES)の感想
映画のような世界観で、鋏が銃よりコワかった。細胞の数だけって…。おっさんあまり好きになれないけど、ちぐはぐな3人のまま生活できるなら、穏やかに過ごしていけるのかな?
読了日:4月24日 著者:槇えびし
雨柳堂夢咄 其ノ十 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)の感想
木鼻が獏の話、正月に根津神社にお参りしたとき妹に雨柳堂に出てきたじゃないかといわれたが読み返すまですっかり忘れてた。成程…。ゆづきちゃんと篁さんの話は一件落着ね。
読了日:4月24日 著者:波津彬子
雨柳堂夢咄 其ノ九 (Nemuki+コミックス)の感想
ゆづきちゃんと篁さんの話はそろそろ佳境ですね。香月さん、やっぱり好きですねー。気品あってちょっとワルぶってるのがかっこよくみえちゃいますね。
読了日:4月23日 著者:波津彬子
雨柳堂夢咄 其ノ八 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)の感想
再読。「鴉屋敷」はコワイね。そのあとだからか、「むさし野」は本当に和む。このシリーズで特に好きな話。
読了日:4月17日 著者:波津彬子
雨柳堂夢咄 其ノ七 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)の感想
「背守りの犬」でなんだか涙が止まらんかった。ゆづきちゃんは良い手を持ってるのに、酷い目によく合う。見えてしまうからには守護するものが必要なのだろうに。青さん、女困らせる男なのに、かっこよくみえてしまう私はダメな女なのかぁ。
読了日:4月17日 著者:波津彬子
雨柳堂夢咄 其ノ六 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)の感想
「其方こそそんなに人間と違っていながら それでも自分を人間といいまするか」改めてそう言われると、素性は明らかにされてない。「心外たなぁ」って軽くかわしてるから、白玉が大げさとも言えなくもないが、明らかになってないね。
読了日:4月17日 著者:波津彬子
雨柳堂夢咄 其ノ五 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)の感想
再読。ゆづきちゃんが出てきた。青さんの話も案外続きで出てたんだ。「花野」短い話だけど好きです。妙に覚えてた。
読了日:4月10日 著者:波津彬子
雨柳堂夢咄 (其ノ4) (ソノラマコミックス―眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)の感想
再読。「夢の蔵」「橋姫」すんごいページ数を連続で描いてたのかしら。すんごい好きです。この話。
読了日:4月10日 著者:波津彬子
雨柳堂夢咄 其ノ三 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)の感想
「明治末期から大正時台」あとがきにはっきりと設定が書かれてたのを改めて知った。それから唄の師匠さんが雨柳堂は根津にあるって言ってた。京助さん、青さんの話もこのへんから始まってたのね。青さん、好きです。
読了日:4月10日 著者:波津彬子
雨柳堂夢咄 其ノ二 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)の感想
再読。「夜の子供 」で泣いてしまった。おひなさまの話も好きだ。ありきたりの話に思えて、モノに宿る気かと思うと強く感じる気がする。
読了日:4月10日 著者:波津彬子
雨柳堂夢咄 (其ノ1) (ソノラマコミックス―眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)の感想
再読。15巻の登録を忘れてたらしいので最初から読み直すことにした。そうです。30代の青年実業家もいいけど、10代の怪しげな少年が好きですよ!とあとがき読みながら笑いました。
読了日:4月10日 著者:波津彬子
美しい彼 (キャラ文庫)の感想
キングかアイドルなのか、それとも両方なのか。IWGPはBLじゃないけとそっちの方がうっとり陶酔できるし、今一清居のよさがわからないので入れなかった。「きも」って言われると辛い言葉だとおもうし、言ってる自分が…制御するつもりで言ってたのかしら? でもやっぱよくわかんないかな。
読了日:4月3日 著者:凪良ゆう
喪国 (双葉文庫)の感想
「革命を起こさないか、この国に」彼のいう革命がなにをもたらすのか、彼の目的と素性、革命以上にそれが知りたかったのだろう、と読み終わってそう思った。これを革命というならば、だ。でもよかった。10冊っていうと短いシリーズな気がするけど、登場人物や時代の流れ、国や個人と社会問題と暴力…挙げきれないほど数々の視点で描かれた小さな出来事が大きなものに絡んでたり、いろいろ、ホントに面白かった。ちょっと覚えてないところもあったので、ぜひまとめて読み返したい。鉱物シリーズも続編がほしい。。。
読了日:4月2日 著者:五條瑛
読書メーター
ポチっとお願いします