◆小耳書房◆
小説・漫画・ラノベ・BL、読書レビューを中心に、
ぐうたらアラフィフの呟きと呑みと音楽のblog。
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PC買い換えました!
ついに…!!
男はいとも簡単にそう言った。悩んでるようでも、冷やかしているようでもない。まして冗談でもなさそうだった。
『断鎖-Escape-』の冒頭3行は未だそらでも書けるw 続くサーシャを絶賛する語彙の羅列で惹きこまれるのは当然だろう。
≪革命シリーズ ≫最終巻『喪国 -Revolution-』がついに出ました。
15日だっただろうか、紀伊国屋を何気なく歩いていたら、出てたので、マジで悲鳴をあげ、店員に駆け寄られた。
腐女子だと思ってそっとしといてくださいw
≪革命シリーズ≫=Revolutionってことで、゛E ”から始まり、戻って゛R ”で終わる。
革命を望んでいる男がいて、望まない人がいる。
喜ぶ人もいれば阻止する人もいて、自ら動く人と巻き込まれる人、被害者と犠牲者、加害者と加担者。
つながっているようで、水面下を知らない。隣の人が実は唯一の敵。
政治で動くことがあれば、金でどうにかなることもあるし、
世論が動かすこともあり、血が流れ、小さな私怨が生まれ、大きな火種になる。
昨日今日の騒ぎだからと飛びつく若者もいれば、この日を待っていたといわんばかりの歴史の闇も絡んで…。
新宿の片隅の恋人たちが主役のときもあれば、暴力団とチーマーそして多国籍と呼ばれる外国人や混血児、財界の薬と金と占い師、戦争時に消えた謎の金とボランティア団体の真相と地下銀行の存在…。
へぇ、そんなものがあるのかって知ることもあるし、まさかって思うものもあれば、もしかしたら明日にはそういう事件があってもおかしくないと思ってしまうような事件まで、いろいろな視線で書かれている。
そうして一見繋がりのないような人や世界が、無造作に絡み合って、もうだれかの意思でどうにかる問題でもないって話になって、一つ解決しようとするとバランスが崩れる。…怖い話。
そして、一冊ごとに死体が増える。
せめて、こんな世界でもせめて、この人は救われてほしいと願うも、救いって果たしてなんなのか、わかんなくなる。
死んだと思った人がまだ生き地獄を見せられてる世界だから、生きていていいこともないのかもしれない。…怖い話。
怖い話だからこそ、目が離せない。
断鎖が出たのが2004年で、それから12年ですか? 長いようで短い期間でしたね。
早く読みたいけど、終わるのが怖いし、どうなってしまうのか知るのも怖い。
ハードカバーだと背表紙が、この話に関連する絵がつながるそうだ。それも美しいなと思ったけど、
文庫だと毎回おまけの巻末短編がある。
明らかに腐女子あてのサービスだろうw ああ、早く読みたい。でも怖い。
遮光/中村文則
恋人の美紀は夢を叶えてアメリカ留学してしまった。酒を飲みにいったり、街へ出かけたり、友達と海に行ったりするときは黒いビニールに包まれた瓶を持ち歩く。ホントは持ち歩くのは危険だし、その中身を友達にも知られたくないけど、触っていないと安心できない。でも誰かに知られたい気もする…。
読んでてこんなにムカつく本もないだろうってほど、なんのためにこんなもの書いたのかわかんないなって気持ちのまま読み終わった。
虚言癖ってそういうもんだろうか? でも虚言癖だろうなって思う人は大概暴力的だったので、そういう葛藤があるのかなーと思いはするけど、「あらすじ」読まないと、私にはわからなかった。
「そういう気分ではないのにしていた」と「思ってないことをいう」のは違うと思うし、そもそもそれは「ウソ」だとわかってる場合と、気づかないうちになんだかしゃべってるってのも「虚言癖」で片づけていいものなのか?
それに、瓶の中身について、そうしようと思ったのが純愛だみたいなこと言ってる人もいたけど、親の爪とか髪にも執着してたなら死者への偏愛って可能性もあるし、その人の生前に愛着を感じるものがない気がしたんだが。
“男性に売れた本4位”ってなんでなんでしょう? さっぱりわからなかった。賞も結構とってるみたいだけど、他の作品も読みたいとも思わなかった。
春狂い/宮木あや子
父親や教師、男から欲望の目で見られ被害を受け続けてきた少女は同じ境遇の少年と出会い、わずかな望みを見つけるが少年の自殺により一人過酷な生活を送る。が、ある日、少年と同じ苗字の教師が目の前に現れ…。
『花宵道中』は女性ならではの視点や感慨、そして「え?」って展開のミステリーがあったので、そんな期待をして読んだのだがなんだかさっぱりわからなかった。
ラストの章だけ説明がうっとうしくてこじつけがましい感じで、それまでの適当っていうか、読んだ印象だけでいうとそれほど過酷な被害を与えられてるって印象はない、というか、「ホントなの? 被害妄想じゃないの?」ってくらい「そんなこともあった」って書き方だった気がする。
それがホントだったとしても教師に反逆するシーンのほうが、酷い。そこまでやるかっていうか、関係ない人まで巻き込みすぎだろって思うし、なにより前原とミツコが災難だ。
望んで「守られ」てたくせに、それを「守られる」ことだと思ってたくせに、被害者面するな。
それにこの少女の話っていうより、脇役にしては旦那と意思疎通できないから売春するアホな女の話も長すぎる。ヘタレに理想を抱きすぎでしょう。
事件を起こす教師たち。異分子が目立てば母集団がどんなに大きくても色眼鏡で見られるってところは妙に納得した。
腐ったミカンがあれば箱ごと腐ってると思ってしまうのは、昔からどんな世界も変わらない。
あくむ/井上夢人
カップラーメンを買うためレジへ行こうとした。そこにそれはあった。ちょっと高いが買えない値段ではない。思い切ってそれを買ってしまった僕は他人の電話を盗み聞く、いわゆる盗聴というものにはまっていく。(ホワイトノイズ)
優秀な兄を持つ賢介は学校で問題を起こし帰ってきた。家ではあきれ果てた両親からなじられるが、目も合わせようとしない。期待されてないのはわかっていたが…。部屋に戻ると兄の部屋から怪しげな声が聞こえる。窓の外からのぞいてみると、兄は裸。そして片手にはカッターナイフ。血だらけでなにかを叫んでいた。(ゴールデンゲージ)
5つの短編集。「あくむ」というのだから夢なのだろうけど、夢かうつつかわからないところが怖い。誰の夢なのか、どこまでが夢なのか。…うまいよね。
『ゴールデンゲージ』がめっちゃ怖かったし、気持ち悪い。最初の話もそうだけど、これ結局心の問題?かどうかもわかんないのがまたこわい。想像したくないのに、蠢く姿さえ見えてしまうようで、井上夢人、読む度吸い込まれる。
谷根千巡りで最高焼肉ー♪
日曜の午後から寒い感じの空になってましたが、昼間はまだ歩いているとぽかぽかするくらいで。
神田明神へお参りのあと、谷中で食べ歩きしようと思い、その前に根津神社にもお参りしました。『雨柳堂』のあの獏だよなんて話をしながらゆったり境内をまわり、いざ谷中へ。
と、向かう途中にこの焼肉店を見つけてしまって、看板の感じから間違いないなって思ってランチしちゃいました。
ランチメニューもありましたが、壁に貼ってあった黒毛和牛六点盛りとやらに惹かれました。
【名物】ネギ挾み極みタン塩ってのもおいしそうです。
ってことで、昼間っから生中も一緒に頼みまして、これですわ。
タン塩でネギがこんなにもっさり中に詰め込まれてたら、食べやすくってしょうがないですよね。
想像どおりのおいしさです。
これから歩くぞって考えてなければ、もっと頼んでたかもしれません。
黒毛和牛六点盛り、焼肉屋ではこういう盛り合わせってありますけど、
皿に店員さんが、「これがなにで、これが…」って説明していっちゃいますけど、食べるころには全部覚えているわけがなく、こういうふうにちゃんとかいてあるもの添えてくれると食べたあとも堪能できるのでいいと思います。
ほか、サンチュに野菜やき、【限定】とろけるカルビを注文しました。(写真撮るのも忘れるほど、箸が止まらなかったですw)
もう、一瞬でなくなってしまうほどでした。
気がつくと外には待っている人もいたりして、納得の美味さですものね。
近くにこんな店があったらいいのにと思いました。
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2015年 漫画のまとめとオススメ
去年は102冊読んだようです。小説2、漫画8割くらいでしょうかね。
なんとBlack Jackを大人買いしたくせに、じっくりゆっくり読もうとかいって、途中で読むのを忘れてたことに気付いた。…やだね、トシかしら?
さておき。
今年も続巻が楽しみでオススメな漫画をまとめてみました。
「癌」と診断するのは医者ではなく病理医。
手術するにしても病名診断にしても、医師の経験や知識ではなく病理医。
医師は間違うこともあるが自分は10割正しいと言い切る、仕事と自分いクソがつくほど真面目でプライドを持っていらっしゃる岸先生と、医師としての迷いから病理に転向してきた宮崎先生というヒヨコを中心とした大病院のお話です。
仕事の関係上、医者といわれる人たちの表裏をみてきただけに、これは面白い漫画です。
1/22に5巻発売のようです。
ドラマがもうすぐ始まります。キャスティングがあまりにもイメージと違うので恐らく見ないと思います、、、長瀬は好きだけど、やっぱり岸先生のこの卑屈な顔と態度は、これはやっぱり漫画で楽しんでほしいと思います。…せめて宮崎先生が松岡茉優くらいイメージあってたらなぁ。
“生者を描けば魂を奪い、死者を描けば甦らせる”という絵師の話。
不気味なので世間では指さされますけど、だからこそ描いてほしいという依頼人との物語です。ちょっとミステリアスでホラーチックなとこもありますが、これは面白い。
クセのある兄様も出てきてますます続きが楽しみになってきました。
時代設定もまたいいですよねぇ、うん。
なんか、すでに人気出ちゃってるっぽいですが、面白いです。
舞台は体内です。赤血球が酸素を運び、小さな血小板もがんばり、白血球は菌や害なすものをやっつけてくれるヒーローで…、ってな究極の擬人化漫画ですね。
白血球さんだけでなく、2巻ではキラーT細胞とかほかのヒーローも出てきました。
癌や熱中症の仕組みなんかが、ついでにわかっちゃう漫画ですね。
新潮社
(2016-01-09)
ギャングスタ。残酷なシーンが多いですが、人種やら世界観やらさっぱり説明がないまま徐々に見えてきたときには大きな裏切りがあり…。ってなことで続きが気になるところです。
そしてスピンオフ、読メを見るまで違う人が描いてるということさえ気づかなかった私。
ですが、駆逐隊の目的やらエルガストルムの背景とやらを知るにはこれも抑えておきたいというか、普通に本編の前として読んでます。
気付いたら2巻が出てた。あとで買おうw
ほか、『ばらかもん』『はんだくん』『アライブ 復刻版』『ダンジョン飯』も続きが楽しみですが、
ついに買ってしまった『Under the Rose』もですねー。
昨年9巻が出ましたから、今年はナシですかね。
コワすぎるだろー、これ。敢えて語らないが、悶々と、色々考えちゃいます。
作者の方にはどうか、描き終わるまで死なないでほしいと思いますねぇ。
そういえば『きのこいぬ』の作者さん復活されたそうで。
こちらも続巻楽しみですw
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12月に読んだ本(2015年)
って言えるほど寒くもない日が続いてましたが、今日一日中パソコンの前に座ってたらさすがに指が動かなくなってきたってわかるほどには寒いなと感じましたよ。
花粉が心配です。元旦から気温を足して100だか300だかで花粉が飛び始めると聞いた気がするが、そうなるとめっちゃ早くから飛ぶってこと? つか何故元旦?
というよりもう起きたときから鼻が詰まってますけど…。
そういや、去年、あ、もうおととしか、年末迫るころに引越しをして、そのために一時的にサイトを閉じた。
やろうやろうと思いながらも復活してないあたり。
音楽ファイルに圧迫されPCが動かなくなってきた。つかOSが古すぎて、そろそろ全てがダメっぽい。
ここをなんとかして、今年はもうちょっとオンオフ充実した一年にしたいな、と思いました。
2015年12月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1122ページ
ナイス数:48ナイス
春狂い (幻冬舎文庫)の感想ラストの章だけなんだが説明がうっとうしくてこじつけがましい感じがした。確かに不幸な少女体験には思えるが、過酷なシーンは反逆したところだけなので、望んで「守られ」てたくせに何が望みかわからなかった。事件を起こす教師たち。異分子が目立てば母集団がどんなに大きくても色眼鏡で見られるってところは妙に納得した。前原とミツコが災難だった。『花宵道中』ほどの良さは読みとれなかった。
読了日:12月30日 著者:宮木あや子
パブリックスクール: -群れを出た小鳥- (キャラ文庫)の感想あんなに愛だの嫉妬だの自分の感情をうだうだいってるのに、愛されるわけがないとか、「他の奴とキスするな」と言われて「なんで?」はないだろう。カマトトか? 一方のエドはどんなピンチでも必ずやってきてくれるとこはまさに王子様。仕事もできてバイタリティーあって思いやりもできるようになって。礼には勿体ないわ。
読了日:12月23日 著者:樋口美沙緒
パブリックスクール: -檻の中の王- (キャラ文庫)の感想TVで「アナザーカントリー」を観たあとだったのでつい購入。ちょっと私は礼が苦手。エドは孤高の王様で暴君っぽいけど、不器用ながらも愛情をみせてるってのに…。ホントに愛だっていうならひとつくらい言うこと聞け! 愛され要素もないし、何一つ自分の内面を磨いてこなかったのに、たった2年くらい黙ってらんないのか? まさに、アキレスだよって思ったけどなぁ。
読了日:12月19日 著者:樋口美沙緒
Under the Rose (9) 春の賛歌 (バーズコミックス デラックス)の感想「あの時殺しておけばよかった」って帯は怖い。あの人の台詞だろうけど、他の人だったらどうしよう…でもあり得る…なんて思いながら読んだ。離婚が簡単でないのはわかったけど、10年の猶予。それは誰のためになるのか? マリーも案外ギスギスしてる。先生は、モロ女になってしまった。あんな言い方したらウィリアムが心開けるわけない。それにしても、むっちゃ怖い。一言のつもりがまだまだいい足りないw
読了日:12月1日 著者:船戸明里
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