片雲さくら

最後のトリック/深水 黎一郎

評価:
深水 黎一郎
河出書房新社
¥ 734
(2014-10-07)

ミステリーというジャンルができて以来、年々発表され続け、ミステリーのネタはすでに尽きている、すそ野が広がったというよりミステリー界の希薄化が心配。だが私は「究極の以外な犯人」というトリックを考えつきました。 作家に送られてきたある手紙はそんな内容と本人を知ってもらうための覚書付だったが、差し出し人に心当たりはなく、だが、そのトリックが気になる作家は…。

 

うーん。確かにそうだ。ミステリーが好きっていってきた者の一人として、この手紙で頷く。だからこそ、この帯で本を買ってしまったわけだが。
マンネリとか、ありえないトリックとか、つじつまが合わない机上の空論、どんどん猟奇的になるとことか、酷過ぎる過去の晒し合いとかに読み疲れて、トリックや犯人の心情より、ミスリードやどんでん返しに満足したり、なにか本筋から離れている気がしてた。
「読者全員が犯人」という帯をみて、「どうせ…」って気持ちで読んでたりするあたり、出だしでもう食いついてるんだな。
でも、読者が犯人なんてやっぱり、あり得ないトリックか、被害者があり得ないかどっちかだと思ってました。ええ、どうせ…。

 

それでもミステリー好きの友人の言葉や妻の話なんかで期待しつつ、この研究室に行くのはなんの関係なのか、別の作品作りに必要な取材かなんかかと思いながら読んでたりしたのだけど、最後まで読み切ることができたので、結局面白かったのかなと首をかしげつつ、本を閉じました。
結局、研究室の話にのめり込めない時点でダメだったんでしょうけど、やっぱり科学的にじゃなくてもどんな視点からでもいいけど、納得できる、それ以外の理由は考えられないという証拠を持ってきてもらわないと、やはり読者として簡単に私が犯人でしたとは言えない気がしますねぇ。

 

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片雲さくら

キング誕生 池袋ウエストゲートパーク青春篇/石田 衣良

Gボーイズ結成に至るころのタカシとマコト。タカシにはタケルという兄がいた。マコトやタカシだけでなく誰もが認めるリーダーとしてGボーイズは池袋に結成されるのだが…。

 

久々のIWGP。タカシはドラマで好きになった。あのドラマの配役はすごくよかったし、話の運びも面白さも、ちょっとしたイタズラ感も、それから音楽も全部良かった。未だ一番好きなドラマかもしれない。
ってことで原作を買ったときはもう3巻くらい出てた気がする。1巻は未だに思い出すだけでぞっとするほど怖かった記憶がある。時事ネタが背景にあることが多いので、それからはずっとハードカバーが本屋にならぶ度、即買っていた。
『灰色のピーターパン』くらいから、なんとなく熱中できなくてついに、『ドラゴンティアーズ』で購読をやめてしまった。
だがタカシは好きだったので、この本を見つけて3度通り過ぎたがやっぱり買ってしまったw

 

マコトとマコトのかーちゃんはかわらない感じだったが、タケルという存在があるせいか、少しタカシはシリーズ程の存在感がない感じになってた。
あと、彼らが高校生だったころの背景はこうだったろうかとか、ちょっとギモンに思うところもあったけど、まぁいい。
しかし、やたらひらがなが多くて読みづらかった。マコトがアホだったってことなのか? それとも石田衣良が若者向けを意識して書いてた本が多かったからか不明だけど。
ハシヅメの報復をなぜ兄貴が受けなきゃいけないのかわからん。あんな奴らにギリも道理も通じないんだから我慢する必要ないと思ったり。だからこそ、どう転んでも徹底して、まさに氷の制裁だったタカシのキングたる一戦はカッコ良かった。
ああ、ドラマ見たくなった。

 

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片雲さくら

9月に読んだ本(2015年)

漫画ばっかですが、連休があったので実家に帰ってまして。
妹オススメの漫画を読んでました。
先月と同じだw
圧倒的に漫画ばっかり読んでる気がする。今年は小説月1冊程度ですかねぇ。
積読ばかりが増えていくので、週末は風呂で読書するようになりました。
半身浴では痩せないということがわかったので、最近整体に通うことにしました。
ソフト整体とかいうらしいですが、「こいつ、ホントに仕事してんのかよ?」って内心思ってます、ってくらいダルダルなもみ方で痛くもないつらくもない。
二年連続でこの時期四十肩になってるので、それが防げればいいかと思ったけど、
「普通の人がビールだとすると、あなたは熟成ワインですね」
ってくらいの姿勢の悪さと身体の固さは一級品らしいっすよ。
カイシャがカオスなので、もうだれとも口きかずに終わることもあるので、外の世界でふつーに話せる人がいるといいなと思ってるので、週一で来いっていわれて、ちょっと楽しくなっちゃったり。

 

2015年9月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2293ページ
ナイス数:95ナイス


 

キング誕生 池袋ウエストゲートパーク青春篇 (文春文庫)キング誕生 池袋ウエストゲートパーク青春篇 (文春文庫)感想
久々のIWGP。タカシはドラマで好きになったキャラなので嬉しい一冊でした。このシリーズは時事ネタが多いからハードカバーで買ってたけど、その流れで換算すると高校時代にそれあったか? ってのが気になったり。それにしても「キング」となった理由や背景がわかってよかった。
読了日:9月26日 著者:石田衣良
暗殺教室 15 (ジャンプコミックス)暗殺教室 15 (ジャンプコミックス)感想
あれ?絵が下手になってる気がするが…。伏線のないとこから引っ張りだされるのはちょっと寂しい。茅野ちゃん好きだったけど…。理事長の話もなんかまだスッキリ解決してない気がする。
読了日:9月22日 著者:松井優征
はんだくん(4) (ガンガンコミックス)はんだくん(4) (ガンガンコミックス)感想
表紙から笑った。しかし、ストーカーがどんどん増えてく。ついに裁ち切ったかと思う一言もストーカーの解釈はストーカーなりに越えてる。恐るべし!
読了日:9月22日 著者:ヨシノサツキ
ばらかもん(12) (ガンガンコミックスONLINE)ばらかもん(12) (ガンガンコミックスONLINE)感想
なる父があんなだから、なるがこうあるのかと思うと、こんな時だからこそ「先生」としてきっちり語りかけてくれる半田くんに男をみた。親も子供を見倣って成長すべきだ。
読了日:9月22日 著者:ヨシノサツキ
ReLIFE 3 (アーススターコミックス)ReLIFE 3 (アーススターコミックス)感想
日代さんに友達ができて良かった。一巻で先生を誉めてたけど、狩生さんにもちゃんと自分の人生観からもの言ってて良かった。でもこんな感じだとバレそうな気がするな。つか、杏の被験者もこのクラスにいるってこと?
読了日:9月21日 著者:夜宵草
ReLIFE 2 (アース・スター コミックス)ReLIFE 2 (アース・スター コミックス)感想
チャラオーガ、鈍感だったのかー。頭いーのにバカって面白い。他のメンバーも増えてきて、それぞれなんかありそうで、一巻よりわくわくしてきた。
読了日:9月21日 著者:夜宵草
ReLIFE (アース・スター コミックス)ReLIFE (アース・スター コミックス)感想
なるほど、筆箱はまず忘れるかも。全部フルカラーでびっくりした。夜明くんみたいに笑顔絶やさないキャラ、読めなくて嫌いなんだけどいい感じで腹黒さとダメ加減出してるのがいい。日代さん、かわいー。
読了日:9月21日 著者:夜宵草
ダンジョン飯 2巻 (ビームコミックス)ダンジョン飯 2巻 (ビームコミックス)感想
1巻ほど笑いが詰まってるわけではないけど、絵の中の餅とか、あいかわらず予想もしないところに持ってかれて面白かった。ダンジョンの宝箱に金が入ってるのはそういうことだったのか、黙って貰ってすまなかったと思ったw ふわっふわが笑えた。
読了日:9月14日 著者:九井諒子
リカーシブル (新潮文庫)リカーシブル (新潮文庫)感想
うっとおしい弟への毛嫌いとか、転校生だからか田舎町だからわからないけど繊細とは違う神経質なほどの人目というか評価を気にする感じ、10代の多感な時期だからか父蒸発だからか、中心に置かれている都市伝説(?)と併せて腑に落ちないまま唐突なラストになった気がする。全然入り込めないまま終わったし、この子らも周りの人たちもその後どうなるのかもわからないまま…。書き散らかして逃げられた気分だ。
読了日:9月14日 著者:米澤穂信
デンパ男とオトメ野郎 (B-PRINCE文庫)デンパ男とオトメ野郎 (B-PRINCE文庫)感想
デンパ?がよくわからなかったがあっさり読めた。攻のボケな感じと噛み合わない感じが面白いような気もしなくない。続き、とりあえず待つ。
読了日:9月13日 著者:井上ハルヲ

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