◆小耳書房◆
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怪談撲滅委員会 幽霊の正体見たり枯尾花/黒史郎
評価:
--- KADOKAWA / 角川書店 --- (2014-12-25) |
幽霊はもとより、お化け屋敷も怪談もキライ、というよりやたら怖がる大神澪はオトナの事情で、七不思議ならぬ21もの怪談がある高校に通うことになったのだが、入学早々、どうみても不良…だけどちょっとイケメン(?)な雲英にお姫様だっこで教室から連れ去られる。着いたところは立入禁止第4校舎。雲英はビビる澪に滔々と怪談撲滅について語るのだった。
学園ホラーとか書いてあるけど、正しくは学園ホラーをネタにした漫才コンビの応酬である。多分。読んでるのが途中でばかばかしくなるくらい、滑舌のいいコンビが実演漫才してくれたら一話10分で終わるでしょうし、ちょっと聞いてみたいです。
お化け屋敷やテレビで流れる程度のものでも怖がる澪は実は特異体質だったりするんだが、そっちの方がお化けよりコワイと思うよ。スプラッタな表現よりもトイレの個室に腰までつかる髪の毛の海のほうがトラウマになりそうだ。
それにしても、怪談と幽霊は別ものと切り離すのはちょっと無理がある気がするな。 中途半端に「いいくるめ」ている感じがするよ、雲英くん。 でも続きがきになってしまう。 滑るように滑らかに完膚なきまで罵倒する、この方のセリフ回しがやっぱり好きだなと思ってしまった。
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アートアクアリウム展 行ってきました
この先も苦労は続きます。
ちょっと調べてみると混雑状況とかHPで見られるくらいだから
この日は比較的すいてた方なんでしょうね。
でも全然進みません。
これはアレですね、きっと現代の風潮ですね。
顔をあげれば誰もかれもがスマホやケータイを向けてます。
そこかしこ、というより誰もかれもが、ってとこですね。
みんな写真撮ってます。
だから進まないんですねぇ。
することないので、結局自分も撮りました。
はい。
手をかざすと色が変わるとか、色々あるみたいですが、基本的作りは水槽の形が違うくらいで特に変化はないかなーと思うのは、つまらない見かたですかねぇ。
最後に4枚の襖の絵になるよう金魚が動くが、襖絵も動くというちょっと面白い思考のものもあって、これは良かったです。
最初みたとき半身の金魚がいるのでギョとしましたが、
真ん中の仕切りだけ穴があいてて行き来できるようです。
なぜか焼酎が飾られ、焼酎バーもありました。
最近、そこかしこで見る気がするが、なんですかね、オーナー変わったんですかね。
金の匂いがしてなんとなくこの銘柄嫌いになりそうです。
歌舞伎とビーフシチューと日本橋
演目は『落窪』『棒縛り』
なんとなく話は知っているのでわかりやすいかなと思いながら、
一応解説のイヤフォンを借りて観たのでわかりやすかったです。
というか、現代風にアレンジされているとか、なるほどとわかるセリフ運びとか、そんな解説もあってよかったですね。
『棒縛り』はたぶん、ドリフのコントとかで見たようなきがするんですが、
それよりもなんか面白かったです。
また行きたいです。
銀座といえば、すし、ビーフシチュー、オムライスですかねぇってことで色々調べたのですが、並ぶのは嫌だし、そこまで高いものも食べたかないし、おなかすいてるので歩きたくもないしってことで、
歌舞伎座裏をちょっといったところにある「エルベ」へ。
午前の部が終わってからでもランチタイムに間に合います♪
平日のせいか並ぶこともなく穴場かもしれませんね。
私はビーフシチュー。母は夏野菜のビーフシチューを頼みました。
サラダを食べながら待っているとやってきました。
土鍋でグツグツいってるビーフシチュー。
ご飯が進みます。
グツグツいってるので結構熱いのですが、
母はスゴイ速さで食べきってましたw
美味しかったです。
時間が余ったので日本橋で噂になってるとかいう金魚展へ行くことにしました。
銀座と日本橋なら歩いて行けるだろうと思ってましたが、結構遠かったですね。
で、コレド日本橋とコレド室町があるなんてこと知らなくて、右往左往してなんとかたどりつきましたが、サービス券くれるくらいならもうちょっと親切な道案内くらいしてくれてもいいんじゃないかと思ったり、、、
謝れない男
辞める人の数に負けないように人を入れるが、
ジャンジャン、人間とも思えない輩が入ってくる。
いかに遅刻をするか、9時前なのに銀行に寄るからと言ってみたり
眼科に寄ってくるといって2時出社だったり。
任された仕事がさっぱりわからないと翌日は具合が悪いといって欠勤し誰かがやってくれることを待ったり。
できないならできないと言ってくれれば教えるし
わかんないと言ってくれれば頼まないのに
いつまでもごまかし続けて
気付いたらこっちがイジワルし続けてるように周囲には見えてたりとびっくりする状況にある。
ようやくこのアホがこの部署では何一つできないと異動になったのに
おんなじようなヤツが入ってきた。
以前のアホは謝ることさえしなかったが
こんどの奴はオハヨウとでもいうように軽くスイマセンという。
けど一つも反省してる様子もなく同じ失敗を何度も繰り返す。
わからなければ聞いてくれと何度もいってるのにわからないまま適当に仕事して
周りに迷惑をかけているのにスイマセンで片付ける。
人に迷惑をかけることは悪いことだと思っていないらしい。
迷惑掛けてるんだからお詫びしなさい
間違ってるからあの人に謝ってね
そういうと軽くスイマセンといっていたのに他の部署の人や上司には言いにいかない。
なんで? と聞くとコワイからだ。 という。
意味わかんない。ナメてんのか? と思う。
この会社に入ったときに、「自分はシャチョウに謝ったことがない」ということを自慢してきた男がいた。
さっぱり仕事しないで結構な確立で多くの人に大迷惑をかけている男なので
こいつは病気だと判断してから人として見ることはできなくなったが
世の中そんなもんなのだろうか。
謝ることができない人は結局反省もしないので進歩することはない。
そんなヤツに手を差し伸べる人間も次第に減ってくるから益々苦しい立場になるだけなのに。
それでも私みたいに毒づくことなく、「だったら自分がやればいい」とか
上から「しょうがないからオマエがやれ」と回すことによって会社はなりたっている。
それでいいのか?
一日20件の仕事を片付けるのに、あのアホは3件しかやってないのに給料同じですか?
2時にきて、昨日の残務処理で終わっちまうあの子と、あの子の分とあの子の今日の分と自分の分も片付けた彼女の方が先に帰ったのに、協力的じゃないってどういう意味ですか?
嫌な人、人っていうか、私にはそういう輩を人だとは思えないんだけど
とにかくそういうのが増えすぎて空気が悪い
助け合って…ってそういうことじゃないでしょ? と思うけど
空気悪くしてるのは私でしょって、できないことをせめず被る人はそう思ってるらしい。
仕事の途中でちょっと飛びだしてって翌日辞めますって電話一本で終わりそうな気分に何度かなった。
とりあえず、いつ飛びだしてもいいように引き継ぎ書だけまとめた。
話が通じる人も何人かいたが、一人ひとりと、また辞めてく。
今月も2人やめ、来月も2人、話が出来る人は誰もが毎日辞めたいという話しかでてこない。
年齢的にも最後の職場にしたかったが
歳食ってもまだまだ、まだまだ赦せないことが多すぎる・・・
私たちが星座を盗んだ理由/北山 猛邦
「片想いの人と両想いになる方法がある」幼馴染から聞いたおまじない。信じない、きくわけないと思いながらも声をかけることもできず見つめるだけの先輩への想い。アキがそれを試してみると、先輩と話すきっかけが出来た。噂によるとまだまだ恋のおまじないはあるらしい。ちょっと危険だが、試さずにはいられなくなる…。(恋煩い)
ほか、妖精になれると集められた子どもたちの世界みたいなちょっとファンタジーな話から、借金で首の回らない男が拾ったケイタイでケイタイの持ち主の彼女に無心すると成功してしまったことから、ちょっと罪悪感を感じつつ詐欺を続行しようと思う男の話など、短編5品。
面白かったです。
そしてちょっと怖かったのが、章ごとの扉絵。
まっくろかと思ったらぼんやり見えるイラスト…、最初の話はラストと同時にこれが見てた怖かった。
夜の中そんなに甘くない。
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フラジャイル 病理医岸京一郎の所見
次の病気の中で年間の死亡者数が一番多いのは?
1. インフルエンザ
2. 結核
3. HIV
歯医者にPMTCで通ってるんですけど、それが医大や病院が多い街なんですね。
本屋に入るとなるほど平積みの作品がほかの町とは違ったりするんですよね。
ってことでこの帯が目に入りました。
一巻の答えは本の裏に書いてあったのに、2巻のこれは帯の裏。
つまり、開封しないと見れないんですね。
調べりゃわかるかもしれないけど、その前に考えているうちに
「この表紙の人、うちの上席に似てるな」
と思って興味を持ってしまって買いました。
それまで知らなかった「病理医」という職の岸京一郎。このちょっと人相悪い人が主役です。
主役っていうかその人の話ってことかな。
病理医が「癌」という診断をする。
病理医はそれ以外に検査技師の出してきた細胞サンプルなんかを顕微鏡でみて、
追加検査の必要性や治療についての意見をする。らしい。
これに見落としや間違い、いわずもがな嘘があってはいけないわけだけど、
この資格を取るにはなんと6割の正解でなれるんだということ。
まったく知らない話が展開されていて「へぇ」といちいち感心しながら先へ進む。
だったらあんたらの家族が倒れたとき
6割しか判断がつかないって言えるんですか?
あんたムチャクチャだよ!!
人間がやってるんだ ミスも錯誤も起る前提で−
病理は10割出しますよ
100%正しい。つまり1つも間違えませんよ。
と言える人間はそういない。が岸先生は言いきってしまう。
それだけのいえる人なのだということが、ちょっとずつわかってくるのだが、
この顔で、そして人が嫌がりそうな言葉をわざわざ選んで口にする性格なので、
どうぜ口だけの嫌なやつなんだろ? って思ってたし、周りの医者もそう思ってるところも
あるのだが、それが違うのだということを徐々にわかってくるところが面白い。
ちょっとずつ成敗されていく感じが楽しいのだ。
そう、医者が悪だというわけではないけど、言われなきゃ忘れてただろうという悪習慣をさらっと指摘したり、患者のことをどっちも思っているのに寄り添っていたのはどっちだと言われると、あれ? ってなるところ。
目から鱗というより、頭割られたような世界の開け方だった。
そう、うちの上席に似てる思ったのは人相の悪さと卑屈な笑い方だけだった。
ここまで完璧なことができる人だったらついていきたい。
私らに小言いいながら妄想でシャチョウをデスってるより、両手をポケットにつっこんだまま、シャチョウに向かってぐうの音も出ないほどの理論と正義で成敗してほしい。
ま、ないけど。妄想天国会社を一瞬でも夢見る機会を与えてくれて感謝するよ。
岸先生のほかにも、神経内科から病理になりたいとやってきた宮崎先生。
ありがちなうるさいイノシシの子ども系なキャラ。
検査技師の森井くん、かなり優秀だけど「そうだったんだ」ってのがある。
それ岸先生に相談したこともないだろう? って思うのになんとなく察して、
ちゃんといろいろ言葉をかけてくれるところがいいですね。
なんとなくじゃなくて、「うちのもの」がどういう行動するか予測できるって、それだけ理解してるってことなのかしら。ますますいいね。
3巻がようやく出て、製薬会社の治験の話が出てきます。
単に怖いなと思ってた話だけど、わらをもすがる思いで病気と闘っている人にとってはそれは一筋の光でもある。ここに間違いや改ざんがあってはならない。
火箱さん、達観してるだけあって悪なのか、素なのか、わからなかったけど、
岸先生のうしろでガキみたいに大泣きしてるのみて、いい子だと思った。
ヤなヤツは、私は排除というか視界に入れないようにするが、岸先生は「やだ」といっても受け入れるからやっぱいい人なのかしらね。
火箱さんと治験者、森井くんの将来、気になります。
長く続いてほしい漫画だと思いました。
一巻はちょっと読みにくいなと思ったし、一話はちょっと表情ありすぎな上に、アツすぎな気がしたので☆はいっこ減らしましたが、ぜひ読んでほしい漫画です。