◆小耳書房◆
小説・漫画・ラノベ・BL、読書レビューを中心に、
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その女アレックス/ピエール・ルメートル
自他ともに認める若くて美しい女性・アレックスはある日、誘拐される。50代の男。見覚えはない。男は容赦なく彼女を殴り、モノのように扱い、宙づりの檻の中に彼女を閉じ込める。「淫売がくたばるところを見てやる」
若い女性が誘拐されたという通報を受けパリ警察は動き出すが、班長として選ばれたカミーユは自分の身体にコンプレックスを持ち、妻子を誘拐の上殺された過去を持つ男だった。
例にもれず、『市場初の6冠』作品に興味を持って読みました。
「101ページ以降の展開は誰にも話さないで下さい」と帯にありますが、ネタバレと断りもなく書くのが心情なので、無視します。
海外作品は久々だし、フランスを舞台にしたものは読んだことなかったせいか、刑事たちのやりとりが、ジョークだの洒落だのいつもの、といわれてもさっぱりわからないのが難ですね。
翻訳というと通常その辺わかりやすくしてくれるもんだと思ったけど「アパルトマン」と訳す人だから期待はしてなかったけどね。
そのせいか、カミーユとやらが誘拐犯やタクシーや最後の贈り物についても、「閃いた」理由がさっぱり伝わってこないのもまた不可解ですね。
仮説から仮説へ、ヒステリックの中で見つけた近道、悲痛な過去を引き摺っているのはわかるが、それを理由にされても…。
一方のアレックス側の描写はわかりやすかった。なんとしても死にたくない。こんな状況でも生き延びて逃げきろうとするバイタリティに驚いてたが、途中から悲劇の被害者ではなくなる。ま、刑事たちの仮説というか推理は最初外れてたので、何故こうまで残酷な方法で連続殺人を行うのだろうと、それが知りたくてなんだか一気に読んでしまった。
…しまった、わけだけど、やっぱり最初に上げた不満は最後まで続いて、結局何故、こいつにたどり着いたのか、真実はわかっていて(死者の想いを汲んで?)陥れようとしているのか、それが本当の推理のつもりなのかもわからない。
アレックスにそこまで酷いことをしたのは誰なのか、それとも同等に彼女を痛めつけたすべての人は同じくらい憎かったのか。そこもわからない。
ずいぶんと残酷で誰も思いつかないような恐ろしい殺害シーンなのに、淡々とこなしていたように思う。一人でいると泣いたりしてたが、それは思い出してなのか。たとえば今のテレビドラマや映画なら、何故泣くのか、サブリミナルのように過去のワンシーンやヒントとなる人の顔がちらついたりして、感情移入しやすくできているが、この小説の中での殺害シーンは淡々と繰り返される。慣れとかそういうことじゃなくて、感情が見えない。それが最後まで読ませる力だったのかなーと思ったり。
それから何故、母親は対象ではなかったのか。
誘拐事件は死ぬかもしれないという戦いだったのだからきっと、ネズミの方が恐ろしいだろうけど、それまでの悪夢とどちらが辛かっただろうか。
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新しい本棚
収まりきらないものは処分すると決めたものの、あまりにも入らないものが多すぎて
整理整頓ができなくなってしまったので、
無理はせず、ちゃんとデカイ本棚を買おうと思って。
前回通販サイトで買った本棚は組み立ててみたら
扉は合わないわ、棚は空洞だからすぐまがるわで
無駄な買い物だったので、やっぱり国産にこだわってみた。
するとやっぱり高い。
で、しかたなく、完成品ではなく組み立てるやつを買ってみた。
で、ピッチ3センチでいっぱい収納できるってやつを見つけたのだけど、
注文してみてからダボで動く棚があまりないことに気付いて
メールでお願いをしてみたけど、
強度を売りにしてるので却下されました。ま、しゃーないか。
で、この連休の初めに届いたので、一人で、
はい、一人で組み立ててみました。
やっぱり一人は困難でしたけど、
なんとか、4時間程かかったけど組み立て完了しました。
しっかり筋肉痛ですわw
翌日から、本を並べました。
ダボ移動の棚は結局2つついてたのだけど、
ネジ止めの棚とダボだと高さが微妙に変わってくるので、
何度も移動しながら、一番収納できるよう棚を何度も移動しながら
この形になりました。
奥行44センチなので、コミックなら最大奥行3列ってのがスゴイっすね。
段ボール16個分の本が収まりましたw
ちょっと、幸せを感じました。
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