◆小耳書房◆
小説・漫画・ラノベ・BL、読書レビューを中心に、
ぐうたらアラフィフの呟きと呑みと音楽のblog。
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艶漢6/尚 月地
「組」に連れてこられた(誰だっけこれ?)は、奴隷として「北」へ連れて行かれるが、あーだこーだで開放されるが、実は杏里の刺客として、解き放たれるのだった。
一方の詩郎たちのほうでも事件がひとつ解決し、ふらりとやってきた杏里に詩郎は腹を立てる。
「いつか闘う」のなら、「今でも」いいのではないかと。
兄やとの対峙はまだかと思うとほっとする。光ちゃんがいるかぎりなんとかなりそうだけど、、、杏里も詩郎も傷ついてほしくないですねぇ。
それにしても5泊6日修学旅行くらいでこの世界に行ってみたいもんだ。
埃と血の匂いが充満してそうだけど。
詩郎が作ったへんな傘を買って帰りたい。
とても歩けなさそうな靴も買って帰りたい。
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廃墟少女/尚 月地
3年前、町外れの廃墟に閉じ込められ、5日後に自力で逃げてきた風子には、「男に閉じ込められた」という記憶以外、そのときの記憶がない。その廃墟もじきに壊されることになったある日、友達の百花が風子を廃墟に連れ込み記憶を手繰るために、足枷をつける。
尚さんでなければ描けない世界だろうという実に堪能すべき短編集。
廃墟、というか艶漢の世界もちょんとつっつけば壊れそうな町並みにも見えなくもないけど、廃墟が美しいと思ってしまうほどの描きっぷりだ。
「音楽の見える男」の話が特に好き。主役はじーさんだけど、これもまたかなり美麗。
「箪笥少女」はホラー漫画があったので、アレを思い出してしまって、ちょっとすっとばしがちに読みました。つか、ほぼ読めなかった(笑
たぶん、アレほど怖くはないだろうけど。
「帽子の上の丘」もまた綺麗でしたわ。カラーでみたいねぇ。
しっかし、どこからペン入れするんだろう。何時間くらいかかるんだろうね。途中で嫌にならないのかしらね。この細かさ。
作品展もいいけど、描いてるところを見てみたい…。
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少年王女 1/雪広 うたこ
男の価値が低い世界で、王女そっくり男子・アルベールが友達と一緒に王室へ買われる。もうじき結婚を控える王女の代わりを務めるために。
『大奥』を読んだことがないのでわからないけど、男女逆転なので、それに似てるのだろうか。そんでもってあれは『小公女』だっただろうか。お取替えしてしまうわけで。
よくわからんけど、肉親が堂々と命を狙ってくるような怖い王室なので、影武者がいない方が腑に落ちないくらいだから、やっぱりこの展開だよねぇ。
でも王女、かわいくていい子だったのに残念だね。
そしてこのヘンタイメガネが、みたとおりヘンタイメガネだったので、にぎやかな展開である。
一緒に連れてこられた友達は、あっという間に返されてしまうがどうやら次巻は奴がかっこよくなってしまうらしい。
うーん、あんなガキが2年であーなるなんて…。は、どうでもいいとして、たぶん、あっという間に内容を忘れそうな気がするので、買わないだろうなぁ。
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関根くんの恋(4)/河内遙
ついに孫とのデートにこぎつけた関根くんだが、感じていた距離は埋まるわけでもなく、気持ちが伝わるわけでもない。デートが終わっても離れがたく店で編み物を始める二人だが…。
その何をやってもそつなくキマってしまうキャラで、誰がみても溜息をつくような美男子という設定だ。
そんな神のような美男子が、特に美人でもないし、人にうらやまれるような特技もない商店街の娘にホの字だとは思わないだろうな。と思うので、自分に向けられた言葉や仕草もまるで映画のよう、漫画のようとスクリーン越しに感じてしまうような感覚はわからないでもないだけに、関根くんが余りにもかわいそう。
また、関根くんが思い出す過去は汚れまくっているというか、意志がそこにはなくて、黙殺されているだけに、幸せになってほしいとは思うけど、無理なのかなぁと思ってしまう。
まだまだ時間がかかるのだろうか。
でもあんなに泣いても、諦めない関根くんはスゴイと思う。
がんばれ。
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また、壊れましたよ
まだ3カ月ですよ。
昨日、一通メール送った瞬間に2/3あった電池量がいきなり減って、
充電が必要ですってメッセが出たと思ったら落ちました。
え? 朝充電完了して、ブラウザちょっと開いただけで特に使ってないのに?
出先だったので、そのまま放置してたけど、家帰ってから即充電したのに、
朝起きた段階でも30%くらいしか充電してなくて、こりゃおかしいと思いつつ、
アプリやメールをいじってみるとどんどん接続不可に。
オマケに充電は遅々として終わらない。
夕方までまってみたが、終わらないどころか、電源入れると30秒足らずで待ち受け画面に戻る。
何もできない。
つーことで、携帯カイシャにもってくと、簡単に「故障ですね」と言われた。
入院とのことで、バックアップをと言われたけど、だからさ、30秒で待ち受け戻っちゃうのに
どうやってやんのよ、ってなげやりに店員に任せたら、あきらめ知らずで30分も格闘された。
もういいよ、って言うしかないじゃん。。。
で、もしかしたら有料になるかもとか言われて、え? 3か月でぶっ壊れちゃうもの渡しといて??
って感じで、有料の場合いくらかじゃなく、解約の場合いくらかを聞く。
店員が無駄な努力をしている間、こりもせずJ-comがやってきて、こうすると安くなるだの
勝手に説明を始める。
「だからさ、機種変したときにもそういう説明受けてんの。
営業がくるっていうから待ってたけど、約束の時間にはこなくって、
次の日に、約束の時間より3時間遅れでいったけどいなかったとだけ留守電に吹き込まれてて
意味分かんない、やっぱりJ-comは使いたくないって思った」って言ってやった。
なのに、一言詫びただけで宣伝を続けようとするから、さらに続ける。
「だからさ、以前も使ってたの。ネットをね。
でもその時のカスタマーサポートは3日電話し続けてつながらないし、
対応もかなり悪かったから解約依頼したのに、それもものすごく待たされて
ものすごく不快な思いしたの。
二度と使わないわと思ったけど、前回のお店の人は丁寧だったから、ちょっとはかわったのかな
と思って営業を待ってたけど、結局変わってないから、もう本当に二度とJ-comとは
関わりたくないって思ったの」
いやぁな顔はしたものの、「すいません」と言ってちらしをそそくさと畳んで逃げてった。
すいませんじゃなくて申し訳ございませんって頭下げられねーのかよ!
こういう寄生虫を飼ってる携帯会社ってのがヤだなと思った。
長年使ってるから安く済むってだけの話だしな。乗換ようかなと思ったり。
キッドアイラック! 1/長田 悠幸
評価:
長田 悠幸 スクウェア・エニックス ¥ 600 (2012-11-24) |
ケンカに明け暮れるやおきんこと矢追金次郎は、江崎さんの誕生日に大喜利大会に誘われたが、はぐらかしてしまう。ところがその彼女が…。
家から一歩も出れなくなってしまった彼女に責任を感じ、その日からケンカをやめ、人を殴らなくなったやおきん。彼女が復帰できるように足しげく通ううち、彼女の好きなお笑いからヒントを得、大喜利で彼女を笑わせようと動き始める。
出てくる人や学校の名前までお菓子の名前でちょっと笑ってしまう。
人に笑われることが嫌いだったやおきんなだけに、笑いのツボとやらもわからないため、お笑い研究部に入部しようとするが、コケにされて終わり。ま、この部長がまたアレなわけで。
師匠になってくれと頼んだ湖池さんは、人見知りで上がり症でその才能を隠していた女子。
なかなか前途多難そうだが、ほほえましくてやたら楽しい。
そして明治くん。なぜ、ヤンキー漫画には懐の深いよき理解者が居るのだろう。好きだ。
NH○でやってるケータイ大喜利はたまに見る。うまいなぁと思ったりするし、時々笑う。
笑点も好きだ。
だがしかし、世の中で言われているお笑い番組はほとんど見ない。
なにが面白いのかわからないから。たぶんね、笑えるってことは、警戒心とかないからだと思うのよ。心から安らいで、人の話を聞いてやろうという気持ちがないと、さっぱり笑えないのだろうなと思うのね。
そういうモロモロ自分と照らし合わせると、とても大変なことだろうけど、ほほえましくも逞しいやおきんに今後も期待したい。
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群青 海街diary5 / 吉田 秋生
評価:
吉田 秋生 小学館 ¥ 560 (2012-12-10) |
すずの叔母を名乗る人から、香田家へ電話が入った。お彼岸のある日、彼女は家にやってくる。
すずのおばあちゃんにあたる人がなくなったこと、彼女がすずにお金を残したことを伝えにやってきたのだ。なぜ、今なのか、葬式にも母の親族は顔も出さなかったというのに。
また、海猫食堂のおばちゃんが落とした薬は、すずのお父さんが飲んでいたものと一緒だった。幸に相談したすずは誰にも言ってはいけないといわれる。
人の死というものは、避けては通れないものだけど、こうも緊密なご近所さん付き合いがあると巡りあう機会も多いのだろうなと思う。
相続問題について信金さんが相談にのってくれるとは知らなかった。銀行に財産預けてたとしても相談には乗ってくれないだろうから、将来…、ハハハ、それはないかと考えたり。
アライさんの姿がはじめて描かれました(笑
アライさんのスピンオフをちょっと読んでみたくなりますねぇ。
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竜のかわいい七つの子 / 九井 諒子
海の町と山の町は戦争をしていたが、そのど真ん中に竜が巣を作ってしまった。子育てが終わって子供の竜が飛び立つまで休戦となったが、山の町には塩がなく、食べるに困っていた。(竜の小塔)
道端に衰弱しきった人魚がいた。準はなんとか助けるが、また別の日道路を渡ろうとする人魚も目撃。人魚はしゃべれないがどうやら学校へ行きたがっていると知った準は…。(人魚禁漁区)
突飛な設定ではあるけど面白かった。
「わたしのかみさま」は特に笑った。こういう子いる。
繊細なのに、ちょっと天然。
あと絵師の話が好き。
ちょっと展開が手塚治虫的でまた、絵がうまい。というか表現がスゴイと思った。
それにしてもあの虎や獅子たちはどうするのだろう。懐いてるからいっか。
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式の前日 / 穂積
俺物語!! 2 / アルコ×河原和音
猛男と大和は上手く行っていた。合コンやったり、柔道部に入って活躍したり。
なんだかんだいつも付き合っていた砂川だったが、大和の誕生日については用事があると断った。猛男のためにデートの計画も事細かに調べてくれたりするのだが、なんだが様子が変だ…。
たぶん、引いてみると単なるバカップルなんだけど、なんでこんなに和むんだろうねぇ。
きっと大和が話かけてきたら「バカだろ、おまえ」ってフツーに何度も言っちまうだろう。
それを温かい気持ちで見守って、アドバイスもちゃんとしてやれる砂川くんってスンゴイ心が広い奴だと思う。
そんな砂川くんの心配ごとがあったりして、今回はタパタパと涙しながら、途中で爆笑しつつ、涙ながらに読みました。
いんや、ホントにいい子たちだ。
「いいね」とかフツーに呟いちゃう気持ちもわかるよ。
まぁ、でも「たけおみたいな女子」はできれば連れてこないで欲しいもんである(笑
賞もとってましたけど、私もこれ2012年のイチオシ漫画にしたいです。
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