◆小耳書房◆
小説・漫画・ラノベ・BL、読書レビューを中心に、
ぐうたらアラフィフの呟きと呑みと音楽のblog。
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ラットマン/道尾 秀介
長年続けてきたアマチュアロックバンドのギター・姫川。彼は誰にも言ったことのない子どもの頃の事件を心の中に抱えていた。姉の死、そして間もなく死んでしまった父の最期の言葉。その後の母との関係について。 アマチュアバンドの練習スタジオで、バンド結成当時ドラムだったひかり、今は妹の桂がドラムを引き継ぎ、スタジオでバイトをしてる。姫川はひかりと付き合っていたのだが、妊娠を告げられた姫川は疑惑を抱く。
最後の最後まで、このオープニングがどう繋がるのかさっぱりわからなかった。 これをライブで? なんの効果があるのか、全くわからないし、エアロのコピーばかりしてるバンドだというからさらに、どう考えてもその演出は繋がらないでしょと思ったり。
でも、ミステリーとしては面白かった。 ミスリードというより、素直に読んでいれば、読んだままに導かれる「犯人はこいつだ」という思いこみが、「あら?」と転ばされていくところが面白いと思う。 親しいつき合いでも言えずにいた、封印したい過去が導いてしまう思いとともに、「そういうことだったのか」と共感していく主人公に浸透できて読みやすかった。
そして、主人公とともに、「そういうことか」と思いこんでた嫌な事件性から、こんなにも長い月日を経てようやく解放される結末。 ほっとする。
『シャドウ』はいまいちだったけど、これは良かった。
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9mm Parabellum Bullet ライブチケット
タイトルも決まったらしいです。「Movement YOKOHAMA」
イープラスで一般発売中です。
アリーナ…
アリーナってことはまさか…
と、ちょっと心躍ってしまったけど、横浜アリーナでは、センターがいわゆるアリーナ席なのね。
アリーナっていうと一階なのね。
ま、シルバーシート希望のばーさんだから、別にそれはそれでいいんだけど。
Cブロック、あまりにも遠い。
ま、いいや。
ライブハウスでなく、ホールでの9mm、むっちゃ楽しみですわ。
「1時間で15曲やっちゃうよ」
一緒に行く人に伝えたら、
「みじ…」
って、返信が(笑
「ま、帰りの心配しなくて済むのは、嬉しいやらかなしいやら」
はは、言い返せません。
でももっとやってくれることでしょう!
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没後150年 歌川国芳展
ってか、昨年、前期後期で観に行ってやっぱり「いいぜ!」って堪能した歌川国芳ですが、
今年は全国規模で展示されることと、てか、もう大阪にて始まっております。
没後150年 歌川国芳展
没後150年 歌川国芳展 | 大阪市立美術館
どうやら今回も、前期後期で展示内容を変えての展覧会となるようです。
大阪の場合、大阪市立美術館のサイトのほうに、前期後期のリストが記載されておりますので、ご参照ください。
浮世絵と云うと歌麿や広重、写楽くらいしか知らないという人でも、国芳を観たら違う感想を持つと思います。
今の時代、アイドルの生写真だの、漫画だの小説だのとそれぞれ楽しめますけど、浮世絵によって、江戸時代のあらゆる文化、歌舞伎やら書物やら言い伝え、あるいは遠く見たことのない地の風景や景色、そして風刺や町の人々の暮らしに浸透した日々の風景から、事件に至るまで、描かれているのです。
歴史的事実や伝記が好きな方、
なにより、漫画好きの方、殊に妖怪ものやら異世界やら、
おちゃめなものが好きな方、
浸れると思いますので、是非この機会に観に行ってみてください。
大阪のあと、静岡、そして東京となるようです。
ああ、前回買えなかったグッズやら、画集やらのために、
今から金貯めないといけませんねぇ。。。
昨年の記事はこちら 歌川国芳-奇と笑いの木版画-行ってきました♪
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鼓笛隊の襲来/三崎亜紀
「戦後最大の鼓笛隊が、勢力を拡大しながら上陸します」 アナウンスとともに、町の人は非難したが、足の悪い義母を残してはいけない。家の中で雨戸をしめて鼓笛隊をやり過ごすことにした私。「一千人のオーケストラによる防護網をやすやす突破」した鼓笛隊は勢力を増して近づいている。(鼓笛隊の襲来)
友人の高橋と連絡が取れなくなった私は、高橋家をとにかく訪ねてみることにした。迎え入れてくれた奥さんは、「欠陥住宅」だという。
数えるたびに違う階段の段数、2階にはあるはずのない子ども部屋。部屋から見る景色は毎日のように近隣住宅が入れ替わり…。辞して玄関前で二階窓を見上げると、そこに高橋が。だが…(欠陥住宅)
たとえば埋め込まれた言葉が「鼓笛隊」でなく、当たり前または、さもありなんという文言だったら、普通に受け止めるだろうものを、「鼓笛隊」にしてしまったがために、想像するに、悲劇に転じてもどことなく笑えるような、なんというか、翻弄される人たちの対応力に楽しみを感じる。
だけど激しく逸脱もしない。「突起型選択装置」では背中にボタンがある彼女と暮らす男の、押してみたいけど、行政介入でなんだか堅苦しい書類にサインをさせられたりしつつ…という葛藤も、わからないようでわかってしまう。
「覆面社員」ではバスジャック規制法のと出てくるからに、あの世界からの続きとなるわけだが、こんなくだらないこと国会審議するのだろうかとか思いつつも、実際、ムダすぎる話題で議会を潰し続けている失望だけを与えるニュースなんかみていると将来、そういうバカげた規制も出てくるのかしら、と思うと一理あるのかな? なんて騙されてみたくなる。
でも覆面は化粧しなくて済むから楽かもしれないけど、ムレとかハゲとか気になるから別の方法がいいかな。
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風邪引いたぜ
それでも風が強いので、デカい鼻の穴に
モロモロのものが入ってくるとコワイからってマスクは
してたんだけどね。
風邪ひいたぜッ
わかりやすいことにこぶとりじいさんのように、リンパが腫れたので
こりゃ風邪だとわかった。
ってことで大人しく寝てたら、少し収まってきた。
フラワーアレンジメントの体験教室をGWにやるので、
寝てる場合ではないんだわ。
久々にDTPやってたら、「できた!」と思ってから「違うわ」
「できた!」「違うわ」の繰り返し。
ボロボロになってたらADOBEからのDMが。
ああ、金持ちだったらなんの迷いもなく開くけどねー。
消しポンで宛名をタムタムつぶし、即捨てたぜ。
昨日、フライヤー入稿してきて今日できあがるので取りに行ってくる。
もやっとしたこの不安を早く消してほしいぜ。
次いで名刺も入稿してくる。
久々に8時間寝た。
花るるる♪ フラワーアレンジメント体験レッスンについてはこちら
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やつがれと枕荒らし―絵本漫画/くるねこ大和
やつがれ(八朔)と甘夏(お夏)とチビ太、家族仲良く暮らしているところに、旅装束のお松が行き倒れ。 お夏が育てたりっぱなみかんをみて「みかんの国」と思ったそうだ。 おとっつぁんおかっつぁんと「みかんの国」で会う約束をしたのだと。 二人は「枕荒らし」だったという。
「枕荒らし」を知らない人はぜひ、知らないまま読んで、先生のお話を聞いてあげてくださいね。 最初のカラーページの裏に説明がありますけど。
鍼の先生宅が楽しいですわ。 お福いいキャラです。 二人して耳がピクンて動く感じがなんか、わかるって感じ好き。
最後にまた次回の展開が楽しみな感じになってきましたね。 続きはいつでるのかしら。
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やつがれと甘夏―絵本漫画/くるねこ大和
あれから幾歳。
やつがれはチビ太と暮らしておりました。
ある日拾った錦絵の甘夏に一目ぼれ。
鍼の先生と、3年務めの稼ぎを費やし、花街の甘夏との逢瀬に臨むが…。
チビではなくチビ太です。
「忘れ物」でやっぱりホロリとくるのですが、
チビ太は確実に「やつがれんとこのチビ」になっているので、
嬉しい限りです。
「ファイ、ファイ」が好き。
っていうか、鍼の先生のところの奥さんは、どうしてそんなことに楽しみを見出してしまったのでしょう。
もがく鍼先生と、「ファイ、ファイ」がほほえましくて、おかしくてたまらんです。
甘夏はこれまた、生命力があって、
ガッツがあって、
なんというか、この目力にやたら勇気を貰えるキャラです。
いいですね。
夜明かしの腫れぼったい目にさえ「わかる、わかる」と頷ける
身近でいて、忘れがちな小さな幸せにも勘付かせてくれる優しい絵本です。
やつがれとチビ/くるねこ大和
やつがれ(僕)はある日、森の中でちいさな子猫を拾う。
連れてきて育てるが、チビネコのかわいさに、いちいち大喜び。
鍼の先生も、チビのかわいさに足しげく何度も通い…。
絵本です。
ペラン、ペランとめくるはやさで読めますけど、あまりのかわいさと、やつがれのときめき度やその行動が「わかるわかる」って感じで、にやにやしたり、ふきだしたり。
かわいくて面白い本。
何故そうなる!? ってことで、後半は泣きまくりな展開がちょっと困るんですけど、
いいお話です。
眩暈が止まらないぜ!
5分、10分おきに地震がありました。
幸いなことに今まで「地震酔い」というものを感じてなかったので、
震度2以上の揺れだと正確に「地震だ」と騒ぎ立てる人間として、
ビミョーに職場では重宝されてたんですが。
ま、監視カメラからぶら下がる運送会社コスのキティちゃんくらいには。
こうのべつまくなし揺れているとさすがの私も、
アル中だからか、
怒りにまかせてけたたましくキーボードを叩いているせいなのか
わからなくなりました。
「つか、眩暈がするぜ」
「おお、ついに、センシティブな人間のフリですか」
「酔ったような視界の狭さと、ブレを感じるわ。つか、激しく打ち間違えるぜ」
さすがにテンション低い声だったせいか、心配そうに覗いてきた人が、
一瞬黙ったあと、不思議な提案をする。
「…腕まくってみたら?」
…なんだそれ。自覚なく汗掻いてたりするのか?
額をさりげなくかきつつ、汗が出てないことを確認してから、とりあえず腕をめくって仕事を続ける。
「あれ? 大丈夫っぽい。なんで?」
「やっぱり? その服のボーダー見た瞬間に、猛烈イラっとしたからさ」
おお! チラついてたのはボーダーのせいだったのか。
0.8ミリ間隔の白黒のボーダーの服のせいで眩暈を感じてたようだ。
…アホやな。
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幽霊詐欺師ミチヲ/黒 史郎
結婚詐欺に金も生きる気力も吸い取られたミチヲは自殺しようとするが、目撃された一匹の犬とわけのわからぬ男によってチャンスを与えられる。
借金はチャラになるどころか即金500万。与えられた仕事は白首隧道というトンネルで、男を死に追いやり続ける幽霊の彼女に結婚詐欺で金を巻き上げること。
自分の個人情報を、何故だか如実に掴んでるカタリという男に転がされ、仕方なく幽霊を口説きに行くが…
カタリの連れている犬・カネコもどうやらくせものらしい。
カタリ、これが激しく気に入った。人も幽霊も世間もなにもかもにクソをつけるほど、小馬鹿にしている。
いちいち解き放つセリフが、「マジっすか?」と聞きなおしたくなるほど、沸点の見えない暴言ばかり。
しかしながら、随所にこんな鬼畜にもなるべくしてなった過去の渋々があるのだなという片鱗があるので、そんなところを期待してしまう。
とくに、カネコ。今は犬だけどね。
そんなタイトルをつけられてしまうのはかなり不本意だろうと思われるミチヲは、いたって普通のどこにでもいそうな、ヘタレくん。
「アヤシイ」と思ってもやっぱり「騙されたか」と実感するまではお付き合いしてしまうお人よしというか、引くべきところがわからず、貧乏くじを引きまくってきただろう青年。
最初の話のラストは、軽く感動してしまったりしたのだが、考えないようにしてた不幸なオマケというかオトシマエというのも、当然のようについてきたり。
笑わせながらもやっぱりシビアにまとまるのねってところがよかったです。
ミチヲは見えてしまうがために、カタリのいいなりとなり、ジョウブツできない幽霊の彼女を口説きにいくが、これがまた半端なくスプラッタ描写なので、私のように一人でもホラー映画観に行けちゃう人間には別にどってことないが、可愛らしく描写されたりもするけど、基本シュールに「死に腐り続ける死体」の描写は半端なく瑞々しいホラーである。
コミカルなので、楽しく読めると思うのだけど、白い蛾がレースを象ったスカートを必死に装ってたり、内臓垂れ流したり、瘡蓋からひたすら血が飛び散ったり、そんな描写が続くぞってことは言っておこう。
映画版『書籍戦隊マガジンジャー ビブロス帝国の逆襲』
コレ、伏せ字じゃなくていいんですか? 角川さん。逆にコワイ、つか、そんな帝国が攻めてきたら、子どもには耐えられない恐怖かもしれんなぁ。
いろんな意味で、続編に期待します。