◆小耳書房◆
小説・漫画・ラノベ・BL、読書レビューを中心に、
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キューカンバー×サンドイッチ
評価:
赤井 ヒガサ Bbmfマガジン --- (2009-04-16)
キャシャ腕奮闘記!!
かわいいお兄ちゃんの、カフェ奮闘記 |
ちっさくて童顔な兄・夏彦は亡き両親が営んでいたようなカフェを、生き別れになった弟とともに作るのが夢だった。ようやく出会った弟は、なぜか知らん顔で…。
弟とは一件落着で、ともにカフェで働くことになったが、出した紅茶に襟首つかんで「不味い」といちゃもんつける客が…。
ちっさくて童顔な兄さんはよく、押し倒されてます(笑
食っちまえばいいのに、と思うがBL漫画じゃなかったんですねぇ。
面白いっちゃ面白いけど、残念なことに絵が好じゃなかった(ゴメンナサ…
『黒執事』のあの人とこの人の区別がつかないかも。
鬼畜メガネはBLだけじゃなく愛されているんですねぇ。
「邪魔だ。テーブルの上にもの置くな」
ツンデレ喫茶は一部で受けているらしいが、ツンだけだと辛いものがあるだろうねぇ。
私ならその場で店長呼ぶわ(笑
きゅうりのサンドイッチは嫌いですねぇ。イギリスってホントに、美味いメシとかお菓子とかない国なのかなぁと思っちゃいますね。
DAY BY DAY
健康診断がありました。
1年半ぶり〜。
「腹筋が割れてる!」と看護婦さんに驚かれる。
そう、先月身体を酷使してたので、だらけてしょうがない。なので、そういえばうちにはブートキャンプのDVDがあったなと、最近風呂入る前にやっている。
まあでも、遼くん言うところのナゲットはない(笑
あってたまるか…。
体重は去年より4キロ減りました。そりゃ、食事の回数が減ったから当然として、どうやっても減らなかった体脂肪とやらが7%も減ったので、驚いている。
しかし、足の裏だけでどうしてそんなものがわかるのか、謎よねぇ。
血圧が低いと言われました。知ってますー。
体温も低すぎると言われてしまいました。知ってますー。
体重は減ったのに、ウエストが減りませんと先生に相談する。噂によると15歳以降の最低体重までがダイエットの限界だというじゃないですか。社会人なりたてのころはあと5キロ軽かったんだけど、そこまでいかないんですわ。
「オフィスワークでしょ。8時間も椅子に座っている女性は脂肪で守られてるんだから痩せないわよ。骨盤がゆがむほど脂肪が強靭になるものなのよ」
……先生、怖いですー。
骨盤矯正椅子とか、欲しくなりました。
◆悩むに悩んで…
複数面接という形の時って、経歴に差しさわりないことを聞かれたりするから、これもまた苦手なんだけど、あれって意味あるのかねぇ。会社説明を複数人にまとめて説明するって意味では、そちらさんにとって好都合なんでしょうけどそこから先は、なんだか無駄に感じてしょうがない。
プレゼン能力を調べるだとかなんとか言ってたけど、そんなの個人面接の時にすりゃいいじゃないかぁ。
テニスが趣味って隣のおねいさんには、「テニスの楽しさと、続けられる秘訣を教えてください」って、わけのわからん質問だった。さて私。
「読書を趣味としていて、さらに興味をもったことについて、蘊蓄でもなんでもひとつ披露してください」
趣味ってやたら書くもんじゃないわねぇ。
ウイスキーのスペルには二種類あるのをご存じですか。
WhiskyとWhiskey。私の敬愛するハードボイルド作家・風間一輝がアイリッシュウイスキーに拘る男を題材に書いたものがあったので、興味を持って掘り下げたことがあります。'e'があるのがアイリッシュのラベルで、それ以外はアイリッシュをマネしてつくられたものとされていますが、それぞれに蒸留方法などに違いがあり、またアイリッシュの蒸留所は現在大変少なくなっております。
そんなことを話しましたぁ。
「ジャックダニエルってどっち?」高圧的だったおっさんが意外にも食いついてきたので、「おうちに帰ってスペルを見てください」とニヤリと笑って見せました。
月1回、休日を潰してグループ会社内の、同年齢を全国から集めフォーラムを開くことを強制としてるらしい。
心の病に陥らないよう、仕事上の悩みを打ち明け、話しあうのだそうだ。その際、「〜するべきだ」とか、批判や非難、アドバイスはしてはいけなくて、自分の実体験を語って解決策を模索するのだそうだ。
…嫌かも。っていうか、絶対出たくないかも。
勝間ファンではないけど、カツマーにいわせりゃ、「無駄時間」に分類されるべきことじゃないのかね。
他所の地域で働いている人だから、二度と会わないだろう人ってことで、匿名性が守られるのだろうけど、そんなことに意味があるとも思えないし、楽しそうじゃないし、第一、休日潰してまで悩むのは二度と、ご免だ。
ってなことで、そんな会社の3次面接、お断りしちゃいました。
あ〜あ。超時間の無駄。
そういや一次は試験だったんだけど、ああいうのって、点数とか回答とかって教えてくれないのが基本なのかなぁ。超気になる。。。
◆滾るわああああああああ!
そんな時間の無駄のために3週間も引き摺ってしまったので、なんとなく集中力もなく。
ひたすらゲームしてました。
戦国BASARA 2
だぎる=滾る。ひとつ漢字を覚えました(笑
戦歴で常にどのランキングでも政宗様が一位になるよう(無意味)、頑張ってたんだけど濃姫でプレイしたら、1〜10まで全部彼女になってしまった。
9800hit
これはどう頑張っても抜けそうにない。
幸村をユルイ武器で究極モードで天下統一させてみたけど、5000hitが限界でした。
「熱い気持ちが足りなかったぁ・・・」
討死シーンを何度も見る。ゴメン、一番殺して。
おかげでレベルはmaxになったけど、武器も防具も成長してない。大武闘会には誰も出れない。
ステージクリアより、何人斬るかを楽しんでいたので、第4章で恩賞クリアするとアイテムゲットできるなんてことは全然…。
道理で戦いにくいわけよねぇ。
ところで、真偽はともかくこのゲームチームはいろいろと面白いエピソードやらを作中に取り込んでいるようだけど、謙信のセリフが全部ひらがななのは何でなんだろうなぁ。
利家とまつ、絶対バカップルだと思っているふしがある。
島津どんと毛利元就は、ホントに宗旨替えしたんだろうか。
宮本武蔵はかなりムカつくので、やってない。
戦国BASARA2 英雄外伝
こっちを買うべきだったかなぁ。
こっちは小十郎で遊べるんだろうか。
ときどきキレるのが楽しい。
「背後が隙だらけですよ」BL臭がする・・・
失われた町 (集英社文庫)
町が失われる、“町”という単位で。そこに住む人が忽然といなくなるのだ。
政府は失われた町についての記録、写真なども全国規模で消去する。またその町へ赴き、町に関する記述のあるものすべてを回収する、写真やレシート、賞状までも。
死んだのではなく失われたのだ、家族や友人を失くした人はそれを悲しむことを許されない。なぜならその悲しみを察知して“町”がその人を飲みこむから。
人々はその町についてもそこに住んでいた人についても語らなくなる。汚染され自分が消えてしまうことに恐怖するからだ。
悲しんではいけない、悲しんでいる場合ではないという“町”と闘う人々の物語。
SFチックなホラーチックな話ですかね。チックというか入りこめないというか。
正直、なにが起こっているのかさっぱりわからないし、町が怖いとも思えないまま話が進んでしまうので、中盤まで入り込めません。
亡くしたのではなく失くしたのだから、悲しんではいけない。
話を進めていく人たちも、町に意識を掴まれないよう抑制しているので、どうなのだろうと慮るにしても、材料が少ない。
でもだんだんわかってくるんだけどね。
言葉はきれいだなと思った。「鈍(にび)の月映え」「澪引き(みおびき)の海」「終(つい)の響(おとな)い」だとか。
「彼は澪引きという言葉を使いました。海の中の見えない航路のように、どんな道筋をたどっても出会ってしまう人がいると」(P278)
「ビビっときた」そういう表現のことでしょうかねぇ。運命の巡りあわせをお洒落な言葉でいうとこんな風になるんでしょうか。
それ以外にも、いろいろと創作的だけど、なんとなくわかるという語源の組み合わせが出てくるところが面白い。
お茶にも拘っているのか、いろんな名称のお茶が出てくる。あんまり飲んでみたいと思うものはなかったけど、コーヒーのない世界はやっぱツライだろうなぁ。
病についても独特でしたね。似た名称だったので、何言っているの? と思ってしまったのもあったけど。
気になったのは文中で「〜さん」と敬称付けする章としない章、する人、しない人、また名前ではなく個体名詞で書かれている人と、その区別はなんなんだろうと。
結局わかんなかったんですけどね。
埜田杳のノスタルジアみたいに、気持ちの向け方がわからない。
中井拓志のレフトハンドも思い出しました。いっそ、眉村卓くらいに、世界感ができあがっていたら、面白かったかもしれないと思う。
…怖いか?
「あ、町を思い出して泣いている人発見!」と攻撃してくるなんて、どこかで見てるにしても、意識を感じ取られているんだとしても。
町が意思を持って人を消す、どう考えても町という生命体や頭脳的物質だとかいうものを考えられない。
畏怖する対象を、比喩にも置き換えられなかった私のミスリードなのか。
それはさておき、それぞれの理由で戦う人たちの心情だけはわかったので、それなりに楽しめましたけど。
『バスジャック』の奇天烈さが面白かったので期待してたんですが、これは食い付けませんでした。
FLESH & BLOOD 6
評価:
松岡 なつき 徳間書店 ¥ 540 (2004-01-30)
素敵な海賊団!
海賊モノって乙女は弱い… つい、手が出てしまいました。 |
ようやく解放された海斗たち、せっかくのロンドンなので洋服作ったり、お買いものしたり、さあ最後に女王にご挨拶してお別れダーイと思ったら、フランスからの使者のお見送りを仰せつかってしまいました。
前巻、弱りきった海斗はジェフリーとムフフな約束をしてしまいましたが、さてその続きとやらは…!
陸を行くより水の上のほうが安心な時代、船乗りは重宝されますな。
「船乗りになりたいんです」海斗のセリフをどうにも100%信用できないのは、ジェフリーやナイジェルが海の上にいるからでしょという穿った見方があるからですが、なにより今回も出てきましたが、「戦い」についての心構えが彼にはまだないことでしょうね。
人が死ぬのを見たくはない。けど、ジェフリーたちの戦う様は見たくてわくわくしてしまう。
「殺さないで」自分に爆弾を投げつけようとした相手が、子供でなくても彼はそう言っただろうけど、そうなるとこの先も大変だろうねぇ。
高所恐怖症の海斗。
パパとママは背をむけて、お前がやるしかないんだと心で応援するんだねぇ。
「ボク、ちゃんとできたよー」
うーん。
カジバノバカチカラというには、必死さが伝わってこなかったかなぁという気がしないでもない。
ちょっと中だるみな巻だった気がします。
というか、やっぱりフランスやイギリスの歴史知識がないので、誰のことを言っているのかわかんない。
同じ名前が多いしね、ビセンテが居る館のアンって、どういう状況の誰のこと? みたいな。
勢力図解があったら、も少し面白かったかもしれない。シェイクスピアのことまで後処理するくらいだから、結構真摯に歴史についても向き合っている作家さんなのだなと思ったりするので、余計物足りなさを感じる。
プリマス帰ろうよ。
◆FLESH & BLOODシリーズ レビュー
FLESH & BLOOD 5
牢獄送りになってしまった海斗。あの華奢な身体で拷問など耐えられるわけがない、ジェフリーの必死な懇願で、比較的緩いとされる牢へ送られるが、それ以上に手を焼いても、海斗のもとへ届くことはなかった。
海斗の無実を証明するべく、司祭の教区へ船を急がせるジェフリーとナイジェル。無駄足だった場合の打開策を練る一方で、ジェフリーはナイジェルの胸中を突く。
そんなわけないじゃん、と女王陛下まで鼻で笑っちゃう因縁をつけては、海斗を排除しようとする人たち。怖いっすね。
女王が「気に行った」といってもどこまでも庇いきれないパワーバランスがあって、追い詰められてしまう海斗。
ピンチを救うのはやっぱり、ジェフリーしかいない。
宮殿はめんどくさいっすね。
宗教の違いだの、血族だの派閥だのうるさくて。信じる神がいないジェフリーと海斗には絶対水が合わない。そのせいか、彼の誓いの言葉はとても格好いい。
またここぞというときに、贔屓目になってパニくることもなく、最もらしい説得力で拷問回避させるところは素晴らしい。
私、ナイジェルはホントに年の離れた弟みたいな気持ちで、海斗を守っているのかと思ってたので、ちょっとびっくりしました。
というか、ジェフリー、すみませんでした。ナイジェルにまで嫉妬するなんて、ちっさい男ねぇと失笑してたこと、私はそこまで見抜けませんでしたよ。
まぁでもナイジェルとの友情に罅が入ることもなく、共に闘えるので良かったですわ。
まだ本を書いていないシェイクスピアが、こんなところで。前の巻で出てきたときは、さもありなんと思ったけど、今回はあららどうなるの? って展開ですね。
彼の歴史はさっぱりわかりませんが(笑
歴史が変わりかねない事態。
しかしよくわからないのは、「並行宇宙」だとするなら、こちら側の歴史がちょっとくらい変わったところで、あちら側の世界に影響があるとは限らないじゃないのか?
こちらの今があちらの過去に値するわけじゃなさそうだし…、わからない。
一巻ごとに必ず和哉を想うシーンがあるのが、実は好き。結構傷ついたと思うんだわ、和哉くん。あれ、写真どこやっちゃったんだろう。
「もはやこれまでか」(あかん、ゲームの影響が…(笑 )
ってなところで大逆転。でもちょっぴり痛い目見ちゃうのね。
あれ、でも結局どうして司教は死んじゃったんでしょうね。毒殺なの、心臓発作なの?
こんな適当な裁きがまかり通っているんじゃ、何度も毒を盛られているという女王の話も頷ける。
でもようやくロンドンを離れられるのね、良かったよかった!
ってなことで、ムフフアハハな腰砕けのハッピーエンドがやってきたのデシタ。
いっっやぁあああ! カモン、ビセンテ!
それにしても、挿絵が少なくなってちょっと寂しい巻でした。
◆FLESH & BLOODシリーズ レビュー
THEE GREATEST HITS / THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
評価:
THEE MICHELLE GUN ELEPHANT ユニバーサル・シグマ ¥ 2,880 (2009-12-16)
【ディスク1】
|
プレゼント、開けて卒倒しそうになりました(涙
「見せるだけ〜」
なんてジョークとともに、お借りしただけですが、
嬉しい音源ですねぇ。
コロムビアとユニバーサルのレーベルをまたいだ究極のベスト・アルバム 全32曲収録。
でもやっぱり何度聴いても、始まりのテンションからどんどん物悲しくなるのは、私だけでしょうか。
この刺々しい歌詞の世界は、ミッシェルだけだなぁ。
THEE LIVE [DVD]
THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
コロムビアミュージックエンタテインメント
アマゾンでは早くも売り切れ。
…彼女は手に入れることができただろうか、ドキドキ・・・
ミッシェル・ガン・エレファント“THEE MOVIE” -LAST HEAVEN 031011- [Blu-ray]
THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
ユニバーサルミュージック ポリドール
2010/02/17発売予定
最近、ぐったり気味なので、レビューに逃げまくり。
FLESH & BLOOD 4
久々にプリマスに戻ってきた海斗たち。逃げる暇もなく船に乗り込んできたのは、ウォルシンガム長官の配下だった。スペインの間諜と疑われている海斗は、拷問の末殺されると青ざめ、ジェフリーとドレイクはそれを阻止するべく、女王陛下の加護を受けるべく知恵を絞る。上手くそれを成し遂げたが、海斗は女王の道化師に召され、宮殿暮らしとなってしまう。このままでは離れ離れ。なんとか航海の日々に戻れるよう話合うべく一夜の猶予を貰うが、戻った宿屋にジェフリーの恋人の少年、ナイジェルを追う劇作家が居て…。
わははは! また全部語ってしまいそうになった。
ユル目に☆5つを最初につけたが、そこから落ちることなく次が楽しみというか、やめられなくなるシリーズも、私にしたらちょっと珍しいかもねぇ。
ビセンテとはしばらくお別れでしょうか。
彼は彼で苦労している。手に入れられないなら殺しておしまい! って人魚姫状態ですわね。
海の泡となってしまうのでしょうか(笑
そうよ、あなたたち、バタバタと海へ逃げてった理由をうっかり忘れてたわねってほど、なんの算段もなく陸に上げられたお魚さんたち。
拷問うんぬんのほかにも敵はいた。そうジェフリーには少年役者という恋人がいる。しかし、登場ですでに「恋人だった」と過去形になっているのが笑える。
さらにナイジェルに想いを寄せる劇作家まで登場。それぞれが抱く嫉妬の嵐。
母さんというより兄貴な庇護で、ナイジェルが海斗を守ってくれるが、ジェフリーは本格的に怒っていた。
海斗ってば、キス(も、だったか(爆))以上は拒絶するくせに、ジェフリーに対して独占欲を否定できないでいた。
さあ、告白ターイム!!
少年役者がやけ酒で風邪をひき、女王陛下の前で芝居の代役(もちろん女役)を任されてしまう海斗。道化師としても点数を稼げるところ。
アドリブで嫌がらせをしてくる奴にもめげずやり通す。ホント、海斗って多才なんだわと思った。
それからジェフリーも、何気ない会話の中でかなりの心配りをしつつも、使えるネタはしっかり押さえているところが凄い。
なんか好きになってしまうね。え、嫌いだったわけじゃなくて、ますますってイミで。
陛下との宮殿での夕餉中に、海斗の隣の司教が毒殺される。殺人容疑で即刻捕らわれた海斗。おおお、どうなる?
POP調で歌ったわけじゃないだろうが、海斗って声めっちゃ高いのかしら。
◆FLESH & BLOODシリーズ レビュー
火星ダーク・バラード
火星で治安管理局といういわゆる警官の仕事をしている水島。パートナーの瑠奈とともに、凶悪犯・ジョエルを列車で護送中に恐竜みたいなものに襲われる。気付くと、ジョエルには逃げられた上、瑠奈ともうひとりの警官は銃殺されていた。当然そんな荒唐無稽な説明を誰も理解せず、犯人として扱われる水島。
瑠奈に少なからず想いを寄せていた水島は、汚名を晴らすべく事件の真相に迫ろうとするが、捻じ曲げられた真実だけがそこにあった。そして、事件を知っているという火星生まれの少女・アデリーンに出会う。彼女には知られざる能力があった。
出だしはかなり期待しました。
女性ばかりを手に掛ける美貌の男・ジョエル。昇進は望まずただ現場に拘る男・水島。地球でなにがあったのか。
なのに、なんかぶれてしまった感じがする。
事件の真相は、残された証拠から水島以外の犯行はありえないとされるけれど、それは捏造だとして一人捜査を始める水島。
事件をさっさと消してしまいたがる部署に、きな臭さを感じるものの、瑠奈の婚約者やほかの協力者も誰も水島の言葉に耳を貸さない。
事件を追っているはずがしだいに追われる立場になっていく。
アデリーンに出会ったところから、もう逃げるだけで精いっぱいで、もう火星を脱出しようとする。
うーん。やられ過ぎちゃったし、何度も捕まったり、彼女も守りたいってなことはわからなくはないんだけど、事件の真相だの、ジョエルの行方だのって、そんな簡単に捨てられちゃうものなのか?
瑠奈への気持ちは確かにあったはずなのに、アデリーンの背負うものを知ったが故に、それも消化されてしまった気がする。
ジョエルにもっと絡んでいくのかと思ったけど、かなり捨て駒だったこともさらに残念だった。グレアムの過去なんてはっきりいってどうでもよかったし、この結末ならプロローグさえいらなかったんじゃないかしら。
アデリーンの想いに加担することで、ハードボイルドからヘタレなラブストーリーに変わってしまった感じがして、がっかりだった。
あれこれよくばりすぎたのじゃないかと思う。
火星で生まれた能力ってことで、SFタッチなハードボイルド…なのかなぁ。
あとがきによると改訂だそうだ。水島が40手前のおっさんとして描き直されたというが、それがなかったらホントに私は読んでもつまらなかったかもと思った。
手負いの一匹狼状態はものすごく好き。
だから、真綿で包まれたユルいハッピーエンドが、嫌い。それを偏屈というんでしょうね。
ラブとSFをそぎ落とし、水島とジョエルの追いつ追われつのハードボイルドだけ読みたかった…。
グレッグのダメ日記―あーあ、どうしてこうなるの!?
夏休みに入ったボクの日記。部屋を真っ暗にしてテレビゲームをすることが一番好きなボクに、ママは出かけろだの、本を読めだの言う――。
グレックの兄弟、家族、友達などとどこそこで何をした、こんなこと思ったってな絵日記風に進むお話。
アメリカの小学校の授業に取り上げられるほど大人気ってなことで、紹介されてました。メチャ売れすぎて前の巻が売り場にありませんでした。マジで?
確かに面白いです。
作者はオンラインゲームの開発などをやっている方なせいか、発想がとにかく面白いです。
ダメな子のダメ日記ってなわけじゃなくて、あれこれ言われてチャレンジしたりします。
小遣い稼ぎ(芝刈り)を発案しては、ちらしを作ってみたり、自分をアピールしてみたり。だけど、友達と二人で汗だくになるのはバカくさいから、ボクは頭脳で君は肉体労働、なんてこといって友達に去られたり。
思えばもっとちいさいころ、お片づけをするときは周りの友達がせっせと片づけているときも、ボクはお片づけの歌を歌っているだけだったから、そのころにちゃんと説教してくれりゃよかったのに、と。
おいおいまだ間に合うガキだろうが(笑
ああいえばこういう子供って、目の前にいたら八倒してやりたい気持ちを抑えるだけでめ一杯で、20%も言い訳を聞く気にならないものだけど、コーヒーが熱くて火傷したと訴えるアメリカ人気質は、こうやって整形されていくんだなと、へんなところで納得した。
絵日記風になっていて、見開きにイラストが2〜3入っている。このイラストもまた好き。大橋ツヨシみたいで、私のツボ。
マニーが超かわいい。ホラーよりプールで見る男のシャワーシーンの方が驚愕! というイラストに思わず噴き出してしまいました。
かわいい。
一から読みたいです。
グレッグのダメ日記
グレッグのダメ日記―ボクの日記があぶない!
グレッグのダメ日記 もう、がまんできない!
(グレッグのダメ日記 3)