片雲さくら

2009年送辞

一月に派遣契約終了して、ホントのところこれほど大変なことになるとは思ってなかったです。
甘かったなと思います。
失業保険が貰えるうちははっきりいって本格的な求職活動なんざ、してなかったから。
貰えるものは貰っといたほうがいいからさ、下手に仕事決まっちゃって打ち切られちゃっても困るからね。
給料なんて一か月先の話だしさ。
ってことで、ラストの給付があるちょっと前から、本格的に求職活動を始めたんだけど、酷いもんだった。

齢が齢だし、リーダーとなったことがないってのがイタイって言われた。
そうはいうけど、派遣を使うような会社が派遣に責任押し付けるような仕事回すかっての、考えりゃわかるじゃんよ。
中にはいるかもしれないけどね。殆どないさ。
そうなると、多少の経歴があるババァより、なんも知らないですって若者のほうが欲しいという職業なんだということを痛いほど知りました。

就職難で、大学生の就活実態なんてTVを見ていると、「50社受けても決まらない」なんて夏ごろやってた。
それに比べると全然受けてないほうだけど、それでもメゲルさ。
書類選考で落とされるのは慣れた。と言っても薄っぺらい封筒がくるたびに、開けずに破くことはできずにとりあえず開いて、お決まりの文句を見送って破くし。
面接にいけば「この交通費で○○が買える」と、無駄な計算をしたりしつつ、一週間後にはやっぱ○○買っといたほうがよかったと、たどたどしい留守電を聞きながら思うのだ。
規制のせいで、実際ババァをとる気はない会社でも年齢制限を書かなくなったことで、求職者が逆に迷惑してるよね。
だったら最初に言ってくれよと、ホントに思う。
せめて書類で落としてくれと。

企業求人かと思っていると実際にはわけのわからない転職応援団体(派遣会社といっていいのかわからん…)だったなんてこともある。
公開されている事業内容が、話を聞いてみるとぜんぜん違ったなんてこともあるし、給金も稼働日数も違うし、業務も実際は違うなんてことも多くある。
行ってみないとわからない。
ハローワークでは少しずつ、そういう情報を整理して、紹介状を出してもらうときに「コメント」があるところについては教えてくれる。
「実際は残業120時間で、残業代つかず」とかね。でもなぜか公開はしてくれない。

求職ってホント大変。
日雇い派遣なんて時給が千円超すことなんてほとんどない。はっきりいってバイトやパートのほうが時給はいい。でもシフト制となってしまうと、ハローワークに行ったり面接に行ったりする時間がなくなってしまうのも困る。
だから派遣があぶれていくわけだけど、それも法改正でできなくなるとしたら、ホントにどうなっちゃうのかね。でも日雇いが続けられたところで、明るい未来はないんだけど。
今日をどうにか食いつなぐ、凌ぎにしかならないんだけど。

死にたいとは思わないけど、このままホームから落っことされて電車に轢かれたり、道路横断中に車に突っ込まれたり、空から鉄骨降ってきたりしてうまいこと即死できないものかと、街にでると何度も自分の死体を想像することもよくあった。
道に迷い過ぎて富士の樹海へ辿りつけないものかとか。

でも酒は美味いし、読みたい本はあるし、イヤホンから流れる次の曲をそのまま聴きたいし、人から本借りてるし、くだらねぇ煩悩がいくつもあって、しょうもねぇ自分でホントしょうもねぇなと思いながら、無事に家に辿り着きます。
生きる価値はないだろうけど、生きてく意味は見つけたいです。

まあ、嘆いていてもはじまらないし、
そろそろホントにこのままじゃダメなので、方向転換しないといけないみたい。
でもどうしたらいいのか、何を選ぶべきなのか、さっぱりわからん。



SION 街は今日も雨さ -youtube-
今年、何度も噛み締めた歌。
今はラストまで見れないね。

来年、どうしようね。


こんな、くだらん私でも、
こんな、くだらんブログでも、
なんとか、
続けていられたら楽しいだろうにと、思います。

遊びにきてくれて、ありがとうございました。
応援、ありがとうございました。
理由をくれて、ありがとうございまいた。

貴方が、よい一年を迎えられることを、
心よりお祈りします。

よいお年を。



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片雲さくら

2009年読書のまとめ・漫画

2009年に読んだ漫画のみをまとめてみました。
計116冊(再読は含みません)。
さて、どういうランキングにしようか。
少女漫画・青年漫画・少年漫画とジャンルで分けるにはムズカシイ。だって、どの雑誌に載っているのかわからないんだもん。
でもAmazonで出版社別にみると、どうやら私が好んで読んでいるものの多くは少年誌のようですよ。…って言われてもわからないよねぇ。
ってことで、漫画はテーマごとにオススメベスト1をご紹介します。ようするに、10っこに絞れなかったってことですわ〜

 

 

2009年小耳書房オススメの漫画
【連載中の漫画】

画力とキャラの魅力に没頭

艶漢 (2) (WINGS COMICS)艶漢 (2) (WINGS COMICS)
尚 月地
レビューはこちら

褌しめるのが嫌いな吉原言葉を使う傘職人・詩郎とそんな彼を放っておけない正義感の塊の警察官・光路郎が織りなす大正を舞台にしたミステリー&コメディ。
猟奇殺人も起こりますが、ユルい詩郎くんと熱血漢の光路郎に思わず笑いが。そしてなにより、いつまでも眺めていたくなるような、描き込みっぷりに堪能してしまいます。

 

抱腹絶倒!
佐藤君の柔軟生活 (1) (UN POKO COMICS)佐藤君の柔軟生活 (1) (UN POKO COMICS)
金色 スイス
レビューはこちら

久々の大ヒット。電車や学校、人前では読めない、思わず噴き出してしまう面白さです。魔界学園を舞台にしたコメディ。
飄々とした主人公に掻きまわされます。美骨の死神フレディにゾッコン(シゴ☆)です。

 

渋い時代劇
竹光侍 7 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL) 竹光侍 7 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
松本 大洋
レビューはこちら

刀に取り憑かれるほどの腕を持つ侍は、血を吸ってきた刀を質に入れ、江戸の長屋でひっそり暮らし始めるが、穏やかな生活を許されない因縁があった…。
ダイナミックな絵と、荒削りなスリムさで進む話なのに、どうにもあれこれ思わずにいられない上手さがあります。そろそろ終盤です。

 

SFファンタジー
放課後のカリスマ 3 (IKKI COMIX)放課後のカリスマ 3 (IKKI COMIX)
スエカネ クミコ
レビューはこちら

偉人のクローンばかりを集めた学園もの。ケネディが大統領となり暗殺されたことから、学生たちは自分の歴史を繰り返すのか、なんのために作られたのか、不安を抱え始め…。
竹宮恵子や萩尾望都にハマった同世代の人たちには、間違いなくオススメの世界です。

 

オヤジと歴史ものの魅力
ネリヤカナヤ~水滸異聞 3 (アックスコミックス 3)ネリヤカナヤ~水滸異聞 3 (アックスコミックス 3)
朱鱶 マサムネ
レビューはこちら

水滸伝を知らない私でも楽しめる、作者が独自に編纂したという異聞録。
おっさんばっかですが、肉体美がたまりません。

 

メルヘンチックなほのぼの系
つづきはまた明日 1 (バーズコミックス ガールズコレクション)つづきはまた明日 1 (バーズコミックス ガールズコレクション)
紺野 キタ
レビューはこちら

「おかあさんのしてくれるお話はおしまいがないんだよ」亡き母の思い出。妹思いの兄。引っ越してきたその家族とご近所さん、クラスメイトのかわいい物語。胸にきゅっとくるお話。
『夜の童話』もすんごく良かったので、今後も注目していきたい漫画家さんです。

 

【完結している漫画】

王道少女漫画
コダマの谷 王立大学騒乱劇 (ビームコミックス) 群青学舎 一巻群青学舎 二巻群青学舎 三巻
群青学舎 四巻 (BEAM COMIX)
群青学舎 全4巻 (BEAM COMIX)

入江 亜季
レビューはこちら

田舎話、女子高生の恋愛、魔女、異国の姫様、科学者。全ての話がつながっているわけではないけれど、「群青学舎」と題されたその中身に没頭できるのは恐らく、少女漫画に夢みていた頃があるからでしょう。入江さんの漫画は突飛な設定もありますが、説得力のある展開と期待を裏切らない筋が通った物語です。
コダマの谷 王立大学騒乱劇」ともリンクしてます☆
魔法使い家族の物語として始まった「乱と灰色の世界 1巻」のほうも、始まりからとっ散らかった感じが今後の展開を期待させます。

 

恋する女の子の強さ
あかく咲く声 第1巻 あかく咲く声 第2巻 (白泉社文庫) あかく咲く声 全2巻 (白泉社文庫)
緑川 ゆき
レビューはこちら1巻
レビューはこちら2巻

気になる男の子は実は不思議な声の持ち主で、警察に協力依頼されていてしょっちゅう危険な目にあっている子だった。それでも好きになってしまった女の子は、少しでも近づくために…。
不思議な力は善にも悪にも利用できる。その前に、その力に溺れないよう自分をも律しないといけない。人間関係の中に、作者の人のよさが滲み出ているいるいいお話でした。

 

大人買いで一気読み、もちろん愛蔵版
雨柳堂夢咄 其ノ10 雨柳堂夢咄 其ノ11 雨柳堂夢咄 其ノ十二雨柳堂夢咄(眠れぬ夜の奇妙な話コミックス) 全12巻
波津 彬子
レビューはこちら

骨董屋の雨柳堂の孫息子は、憑きものや霊などと話もできるし、通じる世界へ渡る術も鎮める力も持っている。骨董から放たれる持ち主たちの物語と雨柳堂に関わる人々の物語。
ああ、今年の初めに読んだのはこれだったのですね。物には念が籠るという考えは否定できません。人が死んでも思念が残るのだから、物にもあって当然でしょう。
恋愛とミステリーとホラーとファンタジー。細かい描き込みと時代を醸し出す、暗さと美しさがたまりませんね。

 

濃密で複雑な家庭ドラマ
アンダーザローズ冬の物語 (幻冬舎コミックス漫画文庫) アンダーザローズ冬の物語 (幻冬舎コミックス漫画文庫)
船戸 明里
レビューはこちら

没落侯爵家の幼い兄弟は、伯爵家へ引き取られるが、まさにその家で死んだ母の死について疑問を抱えている兄は、伯爵家の兄弟や、他にもいる妾の家族と打ち解けることもなく、銃を握る。
良かれと思って差し伸べられる大人の手。蟠りを解決して向き合えるまで丁寧に描かれている。

 

神話世界の妙
オリンポス (1) オリンポス 2 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)オリンポス 全2巻 (ZERO-SUMコミックス)
あき
レビューはこちら1巻
レビューはこちら2巻

神と人の違い。人の欲を持たないというのが神ならば、彼らはなんのために創られたのか。膨大な時間の退屈凌ぎに一人の人間を箱庭に閉じ込めたアポロンに寄ってくる者たちの言葉。
言葉の知恵の輪遊びのようで、色々考えさせられ面白かったです。

 

今年最も泣いた漫画
私たちの幸せな時間 (Bunch Comics Extra) 私たちの幸せな時間 (Bunch Comics Extra)
孔 枝泳, 佐原 ミズ
レビューはこちら

生きる価値を見出せず自殺を繰り返す女が、ある日死刑囚と面会する。死を覚悟している彼と会い話をすることで、お互いに「幸せ」についてそれぞれ理解し始めるが、死刑囚は刑を受ける日を迎える。
韓国のお話らしいですけど、死刑制度について、親子の不和について考えます。 手紙に泣きました。

 

「つづきを読む」のほうに、リストを掲載してます。

 

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片雲さくら

2009年読書のまとめ・BL

2009年に読んだBLのみをまとめてみました。
小説9冊、漫画18冊、計27冊(再読・雑誌は含みません)。
小説は比べるほど読んでないので、漫画だけランキングしてみましょう。今年もかなり良い作品が多かったですね。

 

 

2009年小耳書房 BL漫画ベスト5

第1位

百日の薔薇 百日の薔薇 2 (アクアコミックス) 百日の薔薇 (アクアコミックス)
稲荷家 房之介
レビューはこちら1巻
レビューはこちら2巻

神代から続くカリスマ的存在の指揮官・タキは敵国から「騎士」としてクラウスを連れ帰り戦場の最前線へと繰り出す。クラウスの狂犬的な固執は、民衆に崇められるタキの存在を脅かすものだったが…。
酔いしれた。美しすぎる。この気高さ。それゆえの歪んだ狂犬の熱き想い(笑
BLでこれほどの大河ドラマが見れるとは思ってもみなかった。根気強く、メンドクサイ軍服や戦車や戦場の描写をよく描いたものだと拍手を送りたい。

 

第2位

窮鼠はチーズの夢を見る 俎上の鯉は二度跳ねる (フラワーコミックスアルファ)俎上の鯉は二度跳ねる (フラワーコミックスアルファ) 水城 せとな
レビューはこちら窮鼠〜
レビューはこちら俎上〜

100%草食男、「流され侍」と異名を取るほどのフラフラ男・恭一だけど、7年ごしの想いを遂げた今ヶ瀬。「窮鼠〜」ではまさにネズミちゃんだった恭一だが、続編で腹をくくった流され侍よりむしろ、今ヶ瀬のほうが救いようがなかった。
男女間でもそうだと思うのだが、そこまで突き詰めてしまうと人とかかわって生きていくことすら、空々しく感じてしまうだろうに。だからどうにかして救ってほしいと願ったものだ。 読み終わって激しく力尽きるほど、魂を持ってかれた作品でした。

 

第3位

人はなぜ働かなければならないのか (バンブー・コミックス 麗人セレクション)人はなぜ働かなければならないのか (バンブー・コミックス 麗人セレクション)
山田 ユギ
レビューはこちら

社会人なら誰しも考える話題を、「そりゃそうだ」と失笑するような笑えるオチに落してくれる爽快な漫画。要領悪そうなオヤジな上司でも、好きになっちゃえばへっぴり腰さえ愛おしく見えるものなんですねぇ。

 

第4位

真空融接 上 真空融接 下 (B's-LOVEY COMICS)真空融接 下 (B's-LOVEY COMICS)
びっけ
レビューはこちら上巻
レビューはこちら下巻

補給者は供給者の『力』を定期的にもらわないと生きていけず、逆もまた同様。その方法は異国からみれば接吻だった。なんとも哀れでメンドクサイシステムだが、お陰様で可愛いキスシーンをちらほらみることができる。そんな仕組みだから結婚について考えるとき、少し事情が違ってくるのだ。
BLに入れちゃいけないかなと考えるほど、アレクシの父と母の物語はよかった。そして、父のパートナー・ジルもまたいい。

 

第5位

ジュテーム、カフェ・ノワール (Dariaコミックス)ジュテーム、カフェ・ノワール (Dariaコミックス)
ヤマシタ トモコ
レビューはこちら

砂山の棒倒しのように、一気に切り崩してしまえば終わってしまいそうでいながら、どこか繊細な部分を持つ短編集。 差別的用語と暴言の数々を鬼畜のごとくまき散らしながらも、どこか笑える、なぜかハッピーエンドになる、まさにヤマシタトモコワールドですね。

 

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片雲さくら

2009年読書のまとめ・ラノベ

2009年に読んだラノベのみをまとめてみました。
計40冊(再読は含みません)。
ラノベはほとんどシリーズものなので、なかなか手が出せないのが現状ですね。
そしてイラストレーターによる力が大きいので、大きく裏切られることもあったりしますし、現段階でも踊らされている可能性もあったりします。
そして続きものが多いというところで、巻によって波があったりしますんで、「これ!」とはなかなか言えないものですね。

 

 

2009年小耳書房 ラノベベスト3

第1位

プシュケの涙 (電撃文庫)プシュケの涙 (電撃文庫)
柴村 仁 (著), 也 (イラスト)
レビューはこちら

女生徒の転落死を目撃した男子生徒に近寄る変人とあだ名される由良少年。何故彼女が死ななければならなかったのか、真相に迫ろうとする。
キワモノキャラと面白さと、無器質だった死が後半の話のお陰でなんとも切なくやりきれない話となる構成の面白さ。ラノベというより、ミステリーとして普通にオススメのお話。

 

第2位

カラクリ荘の異人たち 2 ~お月さんいくつ、十三ななつ~ (GA文庫)カラクリ荘の異人たち 2 ~お月さんいくつ、十三ななつ~ (GA文庫)
霜島 ケイ (著), ミギー (イラスト)
レビューはこちら

裏(異世界)とつながっている賽河原町のアパート“カラクリ荘”にわけあって住むこととなった高校生の太一。あやかしご近所奇譚。
彼に懐く市松人形の付喪のあかねちゃんがとにかく可愛い。イラストも柔らかくて、イメージをさらに膨らませてくれる。

 

第3位

煌夜祭 (C・NOVELSファンタジア)煌夜祭 (C・NOVELSファンタジア)
多崎 礼 (著)
レビューはこちら

十八諸島の島主の館では冬至の夜、世界の物語を語る“語り部”がやってきては、夜が明けるまで火を囲って語りつくす。何故、冬至の夜なのか。何故、島主の館なのか。何故、魔物は存在するのか。
人を喰らう魔物、島々の戦争と歴史、語り部の話によって徐々に明らかにされていくミステリーが、夜毎の寝物語のようで面白い。

 

「つづきを読む」のほうに、リストを掲載してます。

 

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片雲さくら

2009年読書のまとめ・小説

2009年に読んだ小説のみをまとめてみました。
計44冊(再読は含みません)。少ねぇ(爆
いままで、あまりにもジャンルがまたがりすぎていたのでランキングはつけてなかったのですが、今回は「小説・漫画・ラノベ・BL」とくっきり分けたので、敢えてベストテンを作ってみました。
初の試みです。
言うまでもなく、独断と偏見と固執の塊ですので、鵜呑みにするのはおろか、参照にして痛い目を見ないよう気をつけてくださいネ(…どんな?

 

 

2009年小耳書房 小説ベスト10

第1位
家守綺譚 (新潮文庫)家守綺譚 (新潮文庫)
梨木 香歩
レビューはこちら

ダントツで面白かった。読み終わってすぐ読み返した。次々とおこる不思議体験をありのまま、穏やかに受け止める綿貫と、掛け軸の中からやってくる亡き友・高堂。訳知り顔の犬・ゴローは一体何者ぞ?!
仄かな笑いと優しさに包まれた素敵な世界でした。

 

第2位
ルパンの消息 (光文社文庫)ルパンの消息 (光文社文庫)
横山 秀夫
レビューはこちら

15年前の女性教師の墜落死は殺人事件だった。時効寸前のタレこみにより捕まった容疑者の証言。そこからもう一つの大きな事件が見えてくる。
刑事と容疑者と関係者と。駆け引きと機微、15年という時間と時代と。
一気に読ませる面白さと、余韻が良かったです。

 

第3位
夜市 (角川ホラー文庫)夜市 (角川ホラー文庫)
恒川 光太郎
レビューはこちら

人間の住む世界には、気づかないだけでどこかにぽっかりと異世界へと繋がる空間がある。安易に足を踏み入れるとただでは戻れないような。
駆け引きを考えるとき、大切なものに気づくのかもしれない。
この切なさと苦さ、でも後味の悪さはないファンタジーな感じがよかったです。

 

第4位
月魚 (角川文庫)月魚 (角川文庫)
三浦 しをん
レビューはこちら

古書以外知らず、月へ向かって歩いていくとたどり着く古本屋の店をまもる男。唯一の道を開いて、外の空気を教えてくれるひとつ年上の幼馴染で同業者。誰よりも近いはずの存在なのに、境界を意識する理由とは。
見事なまでに美しい世界。そして、微妙なBL臭(笑)。このもどかしさがたまりませんね。

 

第5位
愛罪―Uxoricide (双葉文庫)愛罪―Uxoricide (双葉文庫)
五條 瑛
レビューはこちら

財源を得るだけでなく経済界をも動かすため、中央政府にもついにパイプを形成。街の片隅で起こる小さな事件さえ、やがて大きなスキャンダルの種となる。
なんともスケールがでかい話をチマチマと詰めていくこの緻密さと、丁寧さが好き。盲愛の「R/EVOLUTIONシリーズ」なのでしょうがない…

 

第6位
あの歌がきこえる (新潮文庫)あの歌がきこえる (新潮文庫)
重松 清
レビューはこちら

ある歌を聴くと思いだすシーン。時代とともに流行り廃れる音楽。ユーミン、サザン、オフコース、ジョン・レノン…。少年たちの成長とその時流れていた歌とともに、ホロ苦く綴られる青春ストーリー。
少し世代は違うようだが、懐かしさとあの痛い時代を振り返るにはよい題材である。

 

第7位
ジョーカー・ゲームジョーカー・ゲーム(角川グループパブリッシング )
柳 広司
レビューはこちら

「魔王」と呼ばれる結城中佐の発案で陸軍内に設立されたスバイ養成学校「D機関」。戦中陸軍でありながらも「殺すな、生きろ」という中佐。なんとも斬新でスタイリッシュなスパイもので、時代が引き摺る暗さもスパイスだった。
続巻「ダブル・ジョーカー」との抱き合せ構成も面白い。

 

第8位
コーリング 闇からの声 (宝島社文庫) コーリング 闇からの声 (宝島社文庫)
柳原 慧
レビューはこちら

特殊掃除の純也は「見て」しまったために、死の真相を探り始める。SNS、整形外科、サプリメント、狂牛病、そして特殊掃除。深く考えるとぞっとするところをゴリゴリ掘り返している本。コワイ。
しばらくコンビニ弁当が食えませんでした(笑

 

第9位
掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南 (講談社ノベルス)掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南 (講談社ノベルス)
輪渡 颯介
レビューはこちら

城下で噂の怪談と家老の闇打ちは仕組まれたものだったが、怪談は一人歩きを始め、国の噂話は江戸にも伝わる。時が流れ辻斬りが現れるが、犯人は「死人だ」という。
嘘かホントか、事件に関係あるのか、面白い構成だった。怪談好きだし。

 

第10位
まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)
三浦 しをん
レビューはこちら

便利屋の多田はある日、もと同級生の行天を拾う。行天はロクに仕事ができるわけでも、常識ある判断をするわけでもない男だった。「言葉で解決したことなどなかった」人にとって、苦い思いもよぎるけれど、温かいお話なのである。
しょうもない男二人だが、胸をついて吐き出される言葉は紫煙よりも苦く、目に沁みる。

 

「つづきを読む」のほうに、リストを掲載してます。

記事リンク
2009年読書のまとめ・漫画
2009年読書のまとめ・ラノベ
2009年読書のまとめ・BL

 

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片雲さくら

クロス(BlogPet)

きょうはSpikeで明暗っぽいクロスするはずだったみたい。

*このエントリは、ブログペットの「獅子丸」が書きました。
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片雲さくら

リラックマプレミアムワインセット


リラックマプレミアムワインセット
icon
リラックマプレミアムワインセットicon

リラックマとワインだなんて、なんてミスマッチな! と思いながらも、
リラックマのワイングラスだのワインクロスだの見ちゃうと
飛びつくわなぁ。
赤と白のセットですって。
メタリックなラベルもかわいい☆
よいなぁ。。。

ご予約は一月末までだそうで。


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片雲さくら

カテゴリー分けしました♪

ようやくたっぷりの時間ができたので、
時間のかかる作業をしてみようということで(笑
ブログのカテゴリー分けをしてみました。

読書レビューの小説と漫画とBLとラノベを分けてみました。
そのどれにも属さないものは無で。

彼はぼくの恋人だったみたいなのは、
どこに属するのか、さっそくわからない…
2時間もかかってしまったので、そろそろ飽きてきた。

ま、これで年間ベストテンを作りやすくなったというものだ♪



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片雲さくら

サンタクロースの現在地


朝、サンタクロースがエジプトだのなんだの、トナカイのそりで空中を飛んで行く画像が紹介されてた。
そして宇宙基地に辿り着くところだと。
野口さんもサンタさんにプレゼントを貰うのだろうか。。。


きっかけは1955年、コロラド(Colorado)州の新聞広告が子どもたちのためにサンタクロースの連絡先を記載したところ、この電話番号が誤ってNORADの専用回線につながってしまったことだった。

 当時の司令官だったハリー・シャウプ(Harry Shoup)大佐は、子どもたちを失望させまいと部下にレーダーを監視させ、電話をかけてきた子どもたちにサンタの居場所を教えるというはからいを見せた。


今朝TVでこのニュースを見てて、かっこいいなぁと思ったのだ。
サンタクロースに関する質問にも電話をすれば答えてくれるそうで(もちろん英語だが)、ズーミンとチャーミン(だっけ?)が電話したそうだ(笑

「たった一日で、世界中の子供たちにどうやってプレゼントを配っているの?」
時間の概念が違うのだという話をしていた。SFやな。
知らないうちに何度もストップモーションだったりしたのだろうか。
昨夜はいつもより、かなり多めに眠っていたのかもしれんな。
「一年で一番長い夜」は冬至じゃなくて、クリスマスイブかもしれない(笑
どうでもいいが、いつもかぼちゃをたくさん買い過ぎて、クリスマスイブはいつもかぼちゃだ!



  *
口にすれば愚痴になりそうで、一言もらせば頑張れないような気がして、ひたすら貝になりながらのお仕事が今日で終わりました。
まぁ、思えば世話になったかもしれないと、お礼を込めてクリスマスプレゼントをしました。
思いのほか喜んでくれたのでよかった。
終わりよければすべてよし。
オツカレっした。

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片雲さくら

駅から5分 3 (クイーンズコミックス)

評価:
くらもち ふさこ
集英社
¥ 460
(2009-11-19)
駅から5分、花染町
駅から5分WORLDの日常

陰気くさいタクシー運転主、客が陰気くさいのか、陰気くさい場所へ因縁のように流されるからか。気付けば食欲もない自分。原因は自分なのか。
他、花染の町に関わる人々のそれぞれのエピソード。
そして、高校入学式の日、話しかけられても振り向きもせず佇んでいた「生徒会長」が、手にしていたものは…。

 

わああああ! 入谷ぁ。
花染神社の一件は、2巻はね、やっぱり「そういう話好きだよね、きみら」と言われるとおりの連想をしましたわさ(笑
会長ラブとか言ってるしさ。
「子供がみてた」とかいって、ぬぐったの、口じゃん!? ってね。
ああ、そうだったのか、と2巻の会長のセリフを読みなおしました。よく読んだら、錬金術師みたいなこといっているんだけど、そうか、最後のセリフかと納得した。
いかんな、萌えはメガネを曇らせると思うだよ。
ってことで「シンクロ双子」の回はなるほどなと、頷きながら読みました。

 

それにしても、この作品はやたら人物が登場することを意識してか、キャラがカブらないようにものすごく描き分けされているのね。
そのせいか、かっこちゃん、網戸のような目で、まあ。複眼つーんでしたっけ、トンボの目みたいでコワイっす。
「ケツの穴小さい」発言をしておきながら、入谷にきゅんしてしまうんでしょうか。
まあ彼はそれどころじゃないだろうけどな。

 

考えてみれば、この話、人それぞれの欠点というかコンプレックスや、悩みの種なんかに纏わるエピソードの中でクローズアップしているけれど、今回はやたら病重たい感じの人が増えましたねぇ。
赤面の子は正直ウザいです。少し度を越している気がします。接する人の優しさがなければ、生きていけないでしょうね。でも(だからというべきか)内弁慶。私ならますます追い込んでしまいそうで、接触は極力したくないなと思う。


生徒会長になかなかスポットが当たりませんね。
あの姉弟はやっぱりキーマンなのでしょうね。2年休学の理由が明かされる日がコワイけど、楽しみです。
1巻ではどうみて「こまごめ」駅でしたけど、どんどん待として形成されてきたようですね。花染。隣の駅が「加茂寿」ってどうよ(笑

それにしても入谷。今年は「メガネ萌え」のど真ん中にくるキャラが多いかもしれん(笑

 

 

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