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片雲さくら

名前探しの放課後(上)

評価:
辻村 深月
講談社
¥ 1,470
(2007-12-21)
ガラス越しの世界観
新しい落ちでした。
あ〜あ最初に読んじゃった(泣)
月夜さんに紹介していただいた本。
初めて読む作家さんですが、どれがいいでしょうって。
お見事でした♪

依田いつか、自分がほんのちょっと未来の時間から、過去に飛ばされていることに気づく。自分にとって紛れもない事実でも、果たしてこの話を誰が信じるか。どう説明するか。
確かに経験した3ヶ月後の未来、クラスメイトの自殺を知らされたのだ。誰かは思い出せないけれど、タイムスリップに意味があるならば、彼が食い止めなければ、あるいは自分に何かができるからこそ、飛ばされたと考えるべき。
最初に話す人間を、一度も話したこともない同じクラスでまた、住んでいる町も一緒の坂崎あすなに選ぶ。彼女が読書家だから。中学のとき、文化祭でタイムスリップの研究をしていたというのも記憶にあったから。
いつかはジャニ系で顔もいいだけじゃなく、目立つ男の子。そんな人に声を掛けられたら変な誤解をされてしまう。だから相談があるといわれて選んだ場所は地元の町のジャスコの屋上だった。
あすなの他にもいつかは声を掛ける。親友とその親友の彼女と、そのまた親友と…。彼らはいつかのために協力してくれることになる。

ってことで、「淡いのぅ」という懐かしき高校時代を思い返したり、校舎の風景やら、帰り道やら立ち寄った店やら、彼らの会話を照らし合わせながらくすぐったい気分で進んでいく。
それでも、彼らには「自殺者を探し、食い止める」という使命があるので、それほど暢気ではないが。
「名前探し」というだけあって、呼び方にもそれぞれが拘っている。拘っているわけでなく、すっかり呼び方で距離を縮めてしまう人もいれば、事が起こるたびにその距離が延びたり縮んだりと。
確かに人の呼び方って、アバウトな目安にはなるかもなぁと思ったり。
それにしても、高校で唯一、おんなじ町から来ている二人(もう一人増えるが)、中学だって一緒だし、それ以外の場所でもニアミスしていることが、だんだん明らかになっていく。意識しながらも触れないように過ごしてきた関係なのかと思うと、二人の仲がどうなるのかもドキドキするね。

それから登場人物が見事に色々な味を出していて、とても面白い。
脇としてでなく、友だちとしてしっかりそれぞれが関わりあって、感じることも消化していくことも描かれている。
人には得手不得手があるからね。性格だって違うしね、年がら年中一緒にいるからって、見えない部分も話さない部分もそりゃあるだろうしね。すんなり話せる相手もいれば、わざわざ意識して飲み込んだり、その表情まで見ていてわかる相手がいたりと、そういうところが繊細なまでに細かく書かれていて面白い。

それから、都会ではない地方都市の取り組みや、交通事情についても、「別にそんな説明、いらんのじゃないの?」って思ってしまうことまで、書かれている。まぁ高校生ともなれば、将来どうするとか言った問題の中で、自分の住む町について考えることもあるだろうしね。
電車で1時間もかかる遠い学校に通う理由、いろいろ無駄に考えては、ちょこっと出てくると「おお!」って感じで、なかなか、いっこずつをポロッと出してくれないもどかしさと戦いながらも、楽しめる本でした。



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Comment
月夜
2008/12/14 7:10 PM
読まれたんですね♪

上巻では青春時代を懐かしく思いながら、
下巻では辻村さんのすごさに感動しました!
もう下巻も読まれていますか?
今からさくらさんの感想にどきどきしています^^;

オススメさせて頂いた頃、私も辻村さんのことをあまり知らずで…
さくらさんに謝罪をせねばと思っております。。。
刊行順に読めば、それぞれの作品のリンクが分かりやすいようです。泣
私もほぼ読み終えて知り、切ない思いをしておりますが。
本当に申し訳ないです。

さくら
2008/12/14 9:10 PM
月夜さん、こんばんは。
本当にいいお話を薦めて戴いて、感謝です〜
行き違いになったみたいですね(^^;

私は大抵気になる作家さんは、まずデビュー作から、ということはそもそもしませんから、ご安心を。
人物リンクがあるんですね。
気に止まったキャラの全容がゆっくりと知れていくという面では、入りとして面白いんじゃないかと、
ワクワクしてます☆
来年はゆっくり辻村さんの作品集めたいと思います。

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