片雲さくら

愚者の毒/宇佐美まこと

評価:
宇佐美 まこと
祥伝社
¥ 756
(2016-11-11)

職安で名前を取り違えられたことから仲良くなった女性ふたり。希美の紹介で、葉子は妹の子供を連れ住み込み家政婦として働く。住み込みをすることになった家の息子であり会社社長である男に思慕を抱くが、希美の口から聞かないまでも幼馴染以上の仲ではないかと疑る。口が利けない子供のために、父として頼りたいものの、この環境ではと思う気持ちは…。

わぁ。久々に惹きこまれる作品でした。車の事故あたりから先が気になって、一気に読んでしまった。
口のきけない子供、葉子の事情、難波家の事情、炭鉱閉鎖後の貧しい生活は誰の記憶? あれ、この奥様は誰? あれ? まさかここまでつながったりしないよな? と、ひとつ疑いだすと、「まさか?」と悪い想像をしたりしつつで、具合が悪くなりそうなくらい負の連鎖がどことどこでぇ? みたいな心の絶叫とともに話が転がっていく。
中でも炭鉱が閉鎖されてから、あれだけの工夫はそういわれればどこいったんだという思いもしなかったものを見せつけられた気がした。あの時代、そう裕福だった人はいないだろうけど、戦国時代の地主様と農民並みの関係になっていて、さらに都会からの邪悪な怠惰が忍んでいたり、なんだかめっちゃ怖かった。

カラスがそれほど調教できる鳥なのかわからないけど、習性を逆手にってこともあるなら100%行くってわけでもないから、思いの強さが成就させたのかと思うと、これも怖い。
職安で名前を間違えられる。面接までいってるわけだから、期待と交通費のことを考えれば怒らなくもない。些細な事と受け流すしかないと思うことにも、勝気に行く活発な女性なのかと、最初受け流していたが。読み終わってみて、希美の想いというものを改めて強く感じた。

 

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