片雲さくら

新世界より(上) (中) (下) /貴志 祐介

千年後の日本。すべての人間は念動力を持っていた。能力は人によって大きさやできることやなんかも違うが基本的に子供の時代に、それぞれのタイミングで目覚め、コントロールの仕方を覚えていく。そして人間同士は殺しあえないよう、同族を殺すと死ぬという機能も携わっているという。
町は結界で守られその外には、悪霊や妖怪がいるという。また、この時代にない進化した動物も棲んでいる。特にバケネズミたちは人を神と崇めるが、その力に目覚めていない子どもたちには容赦ないという。
そんな外界に、学習として早紀たちグループはカヌーで出かける。

 

先に言っておくがやっぱりSFは嫌いなので、不可解な点が目についてしまうためか、上巻途中で嫌になったのは事実。
そして、貴志さん好きだがやっぱり女性が主人公の作品はどうしても面白くないと感じてしまうらしいので、二度と、主人公が女性の作品は買うまいと心に誓いました。

 

過去を振り返るという形で少女時代から、この大惨事が起こってしまったことを探るという名目で物語は始まるわけだが、この早紀という女が良いほうに考えれば、ツンデレの妙なのだろうけど、私にとっては、都合のいいとき甘えたりよいしょしたりするだけで、心の中ではバカにしたり罵倒しまくっている根性悪な女でしかなかった。

 

それにしても利根川や徳川家康なんて名前は残っているのに、歴史的事実は余り知らないようだ。自然環境というか生態系も、この世界にいる動物も違うようだ。
わざと歪められたり、隠されたりしているうちにそうなってしまうのだろうね。
でもなんで、「神」なんだろう。人間は人間でいいじゃねぇか、神になる必要はねぇだろと思うんだけど、神っていってるのに仏教については適当とか、悪い風に描かれてるような気がしてそれも嫌な感じがした。

 

やたらに子供が増えないよう、性生活も歪められてちゃんと結婚できるまえは同姓でという。それで帯に無意味なあおり文句があったのか。
男の子を好きになりながら、親しい女の子と慰めあうなんて、それで発散できるもんだろうかのぅ。
散々、小ばかにしてた覚とも行為に及ぼうとする早紀。教育というか、洗脳なのか、そういうのが当たり前と植え込まれると、「昔は違ったよー」といっても向こうから「ばかな!」って言われちゃうんだね。

 

外で力を失ってしまった早紀たちは、バケネズミの戦争に巻き込まれる。バケネズミたちの領土争い。
悪鬼や業魔と呼ばれる、人ではないモノがいるという。それを消すための巨大動物が学校の中庭にいるらしい。誰も確かめたことはないが…。
力に目覚めるのが遅かった早紀について、両親の嘆きや、悪い子に刷り込まれる昔話。。
早紀には兄弟がいたらしいが、なんらかの理由で消されたこと、記憶にないが確かにあったはずの過去を彼らは探る。

 

中庭に巨大動物がいるらしい。火のないところに煙は立たない。「トイレの花子さん」的学校の怪談からくるような、その辺のくだりは面白かった。
しかしきっと、そのなんだ、バケネズミの戦争に巻き込まれるあたり、SF好きなら面白いのだろうけど、私はもう退屈で退屈で…。
また、このしゃべれるバケネズミとやらが、激しく卑しい感じがにじみ出てて、それほど愛着もないなら、この場でぶち殺…なんてぶっそうなことも考えてしまうんだが、とにかく長い。

 

判らないのは記憶がなくなるということ。
瞬のこと。なぜ、全ての人の頭から消えてしまうのか、そこに居た人を別の人だと記憶したり、または自分がそうだったという子が出てきたり、それは誰かが町中の人の瞬の歴史を塗り替えているということ? それともそれぞれの人間の能力で消えるってこと? 町に都合よく人間は成長するよう改造されているのかとか、わけのわかんないこと考えたりして。
でも、両親は喧嘩してたよね、消えた子のこと、記憶はある人ない人いるってことか。
やっぱり誰かが全体の操作をしているんだろうか。

 

そんなこんな考えていると、彼ら彼女らはなんのために生きているのか、なんのために生き延びたいのかよくわからなくなってくる。

 

下巻、「神」として逆らうことなく外界でこき使われ、領地争いをしていたバケネズミがついに人間界を襲ってくる。抹殺されることを恐れ、町を去った親友の子が悪鬼としてバケネズミに力を貸し、町を襲う。

 

そこで「はて?」と思ったのが、ラスト近くまで「なんで気づかなかったのだろう」と引っ張られることにイライラした。
それから、悪鬼を倒すための最終兵器みたいなこと言って、わざわざ廃墟と化した東京まで来たりするが、それ、ちゃんと使えたとしてそこまで必要なものだったのか、甚だ不思議。

 

昭和の人間だし、特撮やアニメなんかでさんざんヒーローものを見てきた。
主役となる人間は、平和のためなら進んで身を投げるものだと思ってきたが、彼らは頑なに手を汚すことを拒み、さも明暗のようにそこまで導いてくれた生き物に死んでくれという。
なんでそこまでして生きたいのだろう。種を守るという気持ちもそれほどあるようにも思えない。
何が書きたかったのか、私にはわからなかった。

 

次の日エヴァがTVでやってた。号泣した。

 

新世界より(上)新世界より(中)新世界より(下)

 

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