片雲さくら

殺人鬼フジコの衝動 限定版/真梨 幸子

子どもの給食費を払うより化粧品を買い漁りたい母と、見栄を張りたくでやたら無駄使いする父。玄関には高級酒瓶が転がっているのに、妹と体操着を着まわし、腐りかけた味噌汁を分けて食べる、そんな彼女の家庭は家族惨殺事件によって終わる。
終わったかのように思えたが、彼女が預けられた先の母の妹は、嫌いな言葉を口にする。「母そっくりね」 あんな親とは違う。もがきながら成長する彼女は…。

 

「はじがき」「本編」「あとがき」と記事でひとつという構成になっているというが、そこまで演出の能力もないかな。
「本編」も途中まではなんとか小説の形を保っているけど、もう、事件以降ははっきりいって酷い。まともな文章でもない。
会話が続くと叙情も情景もない。酔っ払いが書いたような情景も喋ってる人も、テキトーに想像しろってな感じで投げやりな、明け方のブログを読んでるような気分。

 

虚栄。あんなクズのような人間とそっくりねとか、どうせ成長しても先が見えてるとかって言葉を投げられながら生きていくのは大変だろうけど、嘘がばれたら殺っちまえ、愛されないなら殺っちまえって図式だけが延々と繰り返される。姉への恨みだけで、子どもにあたっていたのだとしたら茂子の怨念はコワイと思うが、ホントか嘘かもわからない主人公が15人も殺したかどうか、それはもうどうでもいいし、理由いらない。ホントに読み物としての価値を感じない。
読むのもうんざりだけど、もう細かく描くのもうんざり的なスッとばし型が、演出だとしたら凄いけど、本当に腹がたった。こんなものに商品価値を付けた出版社に対して。

 

愛のない家庭で育った人間が犯罪に走るみたいなこという人がいるけど、愛だの温情だのいう前に生命の重さも知らない人が、そんなもの語ったってなにも通じないだろう。
殴る蹴る、水に沈めて笑う、それを「いじめ」なんて言葉でくくってるのに、
殺人行為をしておきながら「死ぬとは思わなかった」なんてセリフを吐かせるようにしたのが愛だっていうなら、そんなものいらねぇだろ。

 

 

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