片雲さくら

超訳百人一首 うた恋い。2 / 杉田圭

評価:
杉田 圭
メディアファクトリー
¥ 998
(2011-04-28)

見て見て。 風メッチャ強くて 草木なぎ倒されてんじゃん
だから「山」に「風」で「嵐(荒らし)」っていうんじゃね?

ビュウゥ。

 

大の男が、帰りがけの山道でそんなことを言い出したら、走って逃げたくなりそうだが、歌の主、文屋康秀と在原業平は仲良くなるらしい。
業平は噂どおりのイケメンで、平安を代表するプレイボーイ。
出仕ひとつとっても康秀が勝てるものはなく、劣等感を陰口としてぶつけたところから始まったとするこの話。
そして、女流歌人として名高い小野小町と月見に…。

 

この本には小野小町の「百夜通い」の真相にも触れている。ホントかどうかはわからないけどねということだが、六歌仙が選ばれたわけから始まって、この小町と康秀、業平の関係とともに彼らについて紐解きながらも、なんとも「わび」の世界を醸し出しているような気がする。

 

ということで、超訳というからに、まさに今風に訳された百人一首のあの歌が、誰がどのような場面で、どんな想いで読んだのか、勉強になる漫画です。
出てくる人々も今風で、セリフも態度も少しやんちゃに収まっていて、きゅんとくるところもありーので、親しみを持てること間違いなし。

 

平安のおしどり夫婦だったらしい行平と弘子の関係もよいね。どんなことがあっても、ああいう女性は、なんもいわんのだろう。
そして行平からの業平に対する感慨で、ああ、そういうことかと納得。
「恋」という面でいうと1巻ほどでないけど、恋をするにも大変な裏事情を色々と見られた気がして、面白かったです。

 

小町の出生から最後までは不詳とされているものの、「もし、あの時…」と振り返りながらも、というこの話にはつい涙してしまった。
彼らには歌もあるが、私もなにか残せるようになるだろうか、ねぇ。

 

そうして、3人楽しく東下りを気ままに〜というなら、それもそれで楽しいだろうねぇ。3巻も楽しみですねぇ。紀貫之の前説がかなり毒舌だったというお話も笑えました。

 

超訳百人一首 うた恋い。/杉田 圭

 

 

人気ブログランキングへ ポチっとお願いします

 

TOPへ
スポンサードリンク

スポンサーサイト

TOPへ
応援! ブログ村ランキング | - | - | -
Comment
It comments.









    
Trackback
Trackback URL of This Entry
http://komimisyobou.jugem.jp/trackback/1720
「超訳百人一首 うた恋い。」は藤原定家が集めた小倉百人一首を題材に、現代の女子にもわかるように超訳した和歌をベースにした恋愛マンガ。その続編「超訳百人一首 うた恋い。2」は、六歌仙の時代にスポットをあて、小野小町、在原業平、文屋康秀の3人の人生と歌を
日々の書付 | 2011/06/29 10:09 AM
『うた恋い。』第2巻を買ってまいりましたv
日々思うこと | 2011/06/30 8:53 PM
S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< October 2019 >>

rss atom 管理者ページ
Selected Entry
Recent Comment
Recent Trackback
Categories
Archives
About
 
Recommended
無料ブログ作成サービス JUGEM