◆小耳書房◆
小説・漫画・ラノベ・BL、読書レビューを中心に、
ぐうたらアラフィフの呟きと呑みと音楽のblog。
トラックバック(承認制にしました)&コメント大歓迎です☆
テルマエ・ロマエ /ヤマザキマリ
古代ローマ。建国から800年が経った世界中心の都市を自負する王都で、愛国の未来や自分の仕事の将来なんかをくそまじめに考えている設計技師のルシウス。
当時の唯一の娯楽とも言える市民権を得ていた風呂文化のなか、浴場のアイディアに行き詰っていたルシウスは風呂で溺れ、“平たい顔族”の日本文化・銭湯にワープしてしまう。
壁の富士山(ヴェスビオス火山と思っている)、洗面器の素材、そして、フルーツ牛乳の存在に衝撃を受けた彼は…。
ってな調子で、風呂設計士のクソ真面目なルシウスは、ローマの未来や風呂のあるべき姿をクソ真面目に考えるたびに、日本の現代にすっとび、衝撃を受けて帰ってきては、盗んだアイディアで称賛されまくる。
日本の現代? 第一話は昭和な時代の銭湯必須な神田川な時代だと思うんだけど、まさに現在な風呂展示場や、伊豆シャボテン公園みたいなところにも飛んだりする。
クソ真面目なだけに彼の反応にやたら笑いが漏れる。
欧米人からしたら、そりゃ日本人なんて“平たい顔”だろうけどよ。
そのいかにも庶民的な国民たちが、誇るべきローマ文化よりはるかに立派な、想像もつかないような風呂文化を満喫していることに、彼はまた衝撃を受けたりするわけで。
おぼれたり、頭打ったりしながら、現代日本へタイムスリップしてるわけだけど…よく死なないよね。
そのほか、ゲイな国王に囲われたりして、「まぁまぁ、うひひ〜」な噂の的にされたり、気付けば3年帰らず嫁さんに逃げられたりしつつ、風呂の外でもデンジャラスに物語は進んでいたりするところもまた面白い。
風呂好きなのに、海外に棲んでいるらしい作者の余談もまた面白いコラムで、肩の力を抜いて笑える漫画である。
『聖おにいさん』を薦められて読んだけど、一度も笑えなかったので、正直、人気炸裂している漫画は疑っていたのだけど、これは面白かった。
勢いで2冊友人に貸してしまった。
「マンガ大賞2010」受賞したそうだ。視野の狭い奴らの単なるエコひいき、と思ってたけど、ときどきはちゃんと開拓するんだなと思った。
2010/12/14 7:24 AM
『テルマエ・ロマエ』の感想記事をトラックバックさせていただきました。
よければこちらの記事にトラックバックいただけると
うれしいです。
2010/12/15 12:34 AM
おお、ぜひ読んでみてください。
笑いって難しいですねぇ。
まぁ、お笑い番組で笑えることがめったにない私なので。
観覧に行く人って温和な人なんだなぁと眺めてみたりします。
2010/12/15 3:48 PM
(ハハハハハハ)
面白かったので書こうと思っていて…はて?
そうか聖は不向きであったか(笑)
あれはアレで別な意味でオモロかった
コレは読んでいて風呂へ行きたくなった
ムショウに行きたくなった。
でも、暇がないので登り別カルルスで我慢した
私も…自分の家の風呂から…クラゲが見たい(ハハハハ)
2010/12/13 2:16 PM
これ、私もそのうち読もうと思ってましたっ^^
「聖☆おにいさん」私はとっても気持ち良く笑えたのですが。
かと思えば、人が大笑いしてる番組でもちっとも笑えないこともある。それこそ、何がおかしいのか解らないんですよね。
人を笑わせるって、難しいな〜。