片雲さくら

きのう、火星に行った。

きのう、火星に行った。/笹生 陽子/講談社文庫
面白かった。へそ曲がり的な主人公の気持ちがよくわかるので、「いいぞ」って感じです。心にぐっとくる言葉がたくさんあって、よい本だと思いました。
主人公の山口拓馬(小6)は特に努力などしなくても勉強もスポーツのできる子なもんだから、努力が嫌い、マジになるのはタルイし、人気はあるけど友達とも進んで遊ぶわけでもなく、いつもなにもかも中途半端。でもそれでいいと思っていた。だかある日、クラスで選ばれハードル走の選手になってしまった。さらにその日、病弱なために今まで遠くで暮らしていた弟が帰ってきた。静かな生活ががらりとかわり、うるさくて妙ちくりんな弟を好きにはなれない。ハードル走の練習だってやりたくない…。
って感じの話。主人公は小学生だけど、でも「ちょっと頑張ればできるってわかってるから、いい」って感じの人は多いのじゃないか? 「もうちょっと頑張る」ってことを「どーでもいいよ、そんなの」って。別の言い方すれば、「やる気になればできるんだ」って言い聞かせてるだけで、最後までやり遂げないって、そんなこと。
「はっ」と思いましたね。滅多に怒らないお父さんに殴られて言われた言葉とか、最後のところとか、なんつーか、目覚めさせられたって感じです。私もかなり超適当が心地いいと思ってる人間だからなー。読み終わってとりあえず謝っておきました。「ごめんよー」
まぁ、でもこの弟は私は好きにはなれないなーと思ったけど、それでも優しくなっちゃうんだからやっぱ、お兄ちゃんってスゴイんだね。弟が言うこともわかるけど、だからって「セブン」より「スピルバーグ」が面白いって言われても困る。(「セブン」じゃなかったかな…?)
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Comment
藍色
2010/10/15 2:24 PM
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしています。

さくら
2010/10/18 1:29 AM
藍色さん、こんばんは。
TBありがとうございます。
のちほど伺います。

It comments.









    
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