片雲さくら

ジュテーム、カフェ・ノワール

評価:
ヤマシタ トモコ
フロンティアワークス
¥ 630
(2009-07-22)
今回のはちょっと…
ポエム化進行中です
加保さんのカレー

「差別するものは差別されんだろ? おれが嫌うから嫌われるんだ」
友達も少ない、暗くて偏屈な男・要くんに興味を持ってしまった男・一。彼は対照的に人に嫌われたこともない人間で…。(ラ・カンパネラ)
「傷つくところがみてみたい」なんて、最悪な願望ですけど、誰しも持っている気がします。好きになったら特にそういうことってあると思います。
そういうときに限って、その先どうしようとか思ってないんですよねぇ。
砂遊びなんですかね。山がきれいにできてしまうと一気にぶっ壊してみたくなっちゃうって。砂ならいいんですけどね。
いんや、ドキドキしました。
さすがヤマシタトモコの笑える終わりで、とっても面白かったです。

 

真冬の寒空、オープンカフェでガタガタ震えながら、白魔道師の格好でやってきた男は、ゲームがちんぷんかんぷんの男にHPだのMPだのケアルだの、ゲームの言葉で真面目にリセットできないかと話しかけてくる。(こいのじゅもんは)
フラグ、よくレビューで見るけど、私もその言葉が嫌い。
「いま旗の話してた?(怒」

旗なんか立ってねぇよ、学習塾のお勉強みたいな読書の仕方はやめてくれ!と思ってしまうのは私だけだろうか。
会話中に言われたら、なおのことキレるね、私なら。しかし、ちゃんとそこにいるんだから、続きを聞くんだからやっぱそうなのか、って安心感がありました。

 

「四丁目の家には 男好きの気のふれた男が住んでいるから 近づいちゃいけない とママたちが言う」
植物や置物がしゃべるんだという男と話してみたくなった女の子。家の中には素敵な置物と植物があり、好きだった男が置いていったねむの木もある。魔法が掛けられているんだと男がいう。そして女の子は生まれつき魔法使いだから嫌いだという。(魔法使いの弟子)
いいお話だ。素敵な家だ。
魔法とか呪文とか、キーワードが出てくるからそう思うのか、この本全体がそういう恋の魔法みたいなミラクルを感じますね。その二足歩行は何? ワニ?

 

「好きなんだ」
二卓の男女は映画の話、三卓の常連客がハンチングの男に告白、四卓の女はケータイとしゃべっている。セリフから客の距離感と関係を見てしまうボーイ。告白はうまくいくのか。地獄耳だというボーイがオーダーを聞きつつ、会話を拾ってきては繋げていく。純喫茶をやりたいという男のサービスやいかに。
(ジュテーム、カフェ・ノワール)
「すげーな この狭い空間にホモが3人」
実際、会話に聞き耳たてられたら嫌な喫茶店だなと思ってしまうけど、電車やエレベーターや、喫茶店で聞こえてくる会話で、「奴はどういう人間だ」とか「あれは別れるね」とかいろいろ詮索はしてしまいますわな。

他3話。どれも好き。「食う〜」はちょっと切ない終わりだけど、全部心温まるお話でしたね。車掌の話も好きですわ。
小山卓二の「最終電車」を思い出しました♪ 京急、こないだまでしょっちゅう乗ってたなぁ。何度乗っても乗り方というか、行き先不明でとっても怖い。
「サタテー、ボーイ、フェノミナン」地球にはなんの未練もない、UFOにさらわれたいっていいねぇ。
そして、それぞれの話の後日談で、相変わらずの大爆笑で終わりました。
はぁ楽しかった。

 

差別的発言という言い方もしておりましたが(笑
ヤマシタトモコさんの作品はズケズケと、まんまの言葉で発砲してくるから、ぶち抜かれて笑えるのかもしれませんね。
同時発売のあっちも買ってくれりゃよかったかな。

 

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Comment
イサヲ
2009/10/05 6:41 PM
京急・・・私ね、仕事でよく駅名を言わなきゃなんないんですけど(それ何の仕事だよって思いますよね)
これ読んで以来、ほわっとしちゃう。心の中で(笑。
羽田に行くときは絶対京急乗ろうって決心しちゃったですもん。
そんなコメントもどうなのか。
ヤマさんどこへ向かってるのかなあ。

TBいただいていきますね♪

nanaco☆
2009/10/05 10:16 PM
さくらさん、こんばんは〜♪
わわ、これも面白そうですねぇ^^
ヤマシタトモコさんのは「恋の心に黒い羽」だけ読みました。
なんだか独特な空気感ですよねぇ。
男の子達の距離感というか、近づけない切なさが好きでした。

やっぱり表題作の「ジュテーム、カフェ・ノワール」が面白そう!
あぁ〜表紙も可愛い〜〜(><)

さくら
2009/10/05 10:48 PM
イサヲさん、こんばんは。
>(それ何の仕事だよって思いますよね)
ホントにどんな? 興味あります(笑
京急乗りまくる前に、この本に会いたかったなぁ。
絶対、車掌見に行く。熱い視線を投げちゃう。
なんて。
あんなべったり見られ続けつつ、お仕事完遂しているところが凄いっすよね。

>ヤマさんどこへ向かってるのかなあ。
「こういう人」って型にはまらないところがいいですね。
イルミナ〜よりこういう路線の方が私は好きかもです。

TBありがとうございます。

さくら
2009/10/05 10:57 PM
nanacoさん、こんばんは。
飛脚め! ふんどし丸出しのくせにノロかったのね。プンスカ=3

「恋の心に黒い羽」、インパクトのある表紙ですよねぇ。
あらあらヤマシタトモコさんと言ったら「くいもの処明楽」は読まないとダメよ。
「サヨナラ また明日」で壊れるよ♪
ん。でもこの本も面白いです。楽しいです。

まる
2009/10/06 7:19 PM
こんにちはー☆
あぁ…なんかこういうのが読みたいなぁと思ってしまいました。
「傷つくところがみてみたい」わたしもその傾向があるようです。
そしてさくらさんスイマセン、わたしも「フラグ」使っちゃいます…

あと、ネリカナ(早速略してしまった)わたしも読みたいです!
同人なんですねぇ。最近結構多いですよね。
そういえば尚月地さんの便箋買ってしまいましたよ!うほうほ…♪

満天
2009/10/08 12:15 PM
ヨチヨチ歩きの赤ん坊を後ろから小突きたくなる
それと同じかの?(笑)
面白そうな漫画やの。触手が動いたぞ

そうそう。前に…給与くれない会社があっての
半月分だったんだが…「いらねぇよ」とは
一人暮らしだったもんで言えず…(笑)
丸一日会社で粘って、最後に社長が給与袋を
投げてよこした(ああ…懐かしい〜笑)
仕事に関しちゃ無駄な時間ではあったが
人生の教訓としてはイイ経験だった(笑)
金を投げた会社は、その後スグに倒産しての
結局、全額貰えたのは私だけであった
現金を投げるのもそうだが、諦めて投げてもダメよ
しぶとく粘り、貰えるもんは貰う
こんな経験滅多に出来んでな(ハハハハ)
苦しい時にこそ、人の本性が出るだ
どうしても苦しくなったら、何時でも付き合うよん

さくら
2009/10/08 11:39 PM
まるさん、こんばんは。
バランスのとれた短編集なので、オススメしますよ。
え? フラグ使ってましたっけ。
「ここフラグ」「フラグ多い」とかで終わっちゃう人が多いけど、
まるさんの場合は「だからどうなの」ってところもしっかり書かれているので、
きになったことありません。
むしろ、別のところでねこじゃらしでくすぐってくるしねー☆

ネリカナ、同人が先行で出版してるみたいですね。
おっさんばっかですけど、面白いですよ。

そうそうそうそうそうそう。
尚さんのは、まるさんに言われてすぐ行ってみたら、便箋完売してましたよぅ。
まるさん、私にお手紙ちょうだい♪

さくら
2009/10/08 11:51 PM
満天どん、こんばんは。
うーん、赤ちゃんというか、
姿勢正しい若者に、ふいに膝かっくんするような感じですかね。
一応BLです(笑

人生の教訓ってのはどこに転がっているかわからないもんですよねぇ。
いらねぇもんがほとんどなんだけど。。。

「もし辞めるっていって、今までの分払わないって言われたらどうするの?」
って3週間先輩に言われたんだけど、
金に換算するより重要な仕事をまだ労力に変えてないので、
痛み分けとも言えるかなと思っている。
いざ払われないとなったら、労基に行こうねって言われたが、
そんなことするより満天どんのように、個人で食い下がると思うなぁ。

>どうしても苦しくなったら、何時でも付き合うよん
ありがとうございますー。
そうじゃなくても、そのうちお茶したいどす〜♪

It comments.









    
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ジュテーム、カフェ・ノワール (Dariaコミックス)著者:ヤマシタ トモコ販売元:フロンティアワークス発売日:2009-07-22 なんじゃこの表紙!こ、これは、えすとえむさんの『キネイン』に続く仰天表紙だ。 あれもやっぱ、黄色だった・・・・な。 短編集、どれもが
BLは  別 腹  | 2009/10/05 6:42 PM
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