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評価:
![]() スエカネ クミコ 小学館 ¥ 590 (2009-05-29) クローンの運命 この発想は無かった 圧倒される世界観がすごい |
世界中の偉人変人のクローンばかりを集めた学校。オリジナルが成しえなかった研究や名声の末路を代わって成就させるべくして作られた存在。神谷教授の子供一人がオリジナル。
「私はどうしてマリ・キュリーなんでしょう?」
本当は音楽がやりたいのだと神谷に泣きついたマリ・キュリーは親戚のつてで音楽学校へ転入したとされるが、クローンに「親戚」がいるかと。
卒業生であるクローン・ケネディがついに大統領となったがその日に暗殺されてしまった。歴史はやはり繰り返されるのか。エリザベスは生涯未婚で終わるのか、ナポレオンは毒殺されるのか、一休は自殺を繰り返すのか―クローンたちに動揺が走るが、フロイトはいきなり重警備を始めた学校やそれらについて調べ始める。
つい笑っちゃう。
フロイトとヒトラーとお友達になれるわ、西太后は条件しだいでヌードも見せてくれるわ、廊下で呆然としてればアインシュタインがタマをつかんでくる…!
「国もないのに国王になれっていうの?」
それもそうだよねぇ。必要な歴史的背景の中で生まれた英雄を学校に入れてどうすんだ? って思ったり。
とは思うけれど、ナイチンゲールを慰めるエリザベスの横で、平然と玉突き遊びをしているフロイト。なかなか面白い。
「彼はヒトラーだから」と慣れ合わない皆がいたりする。「虫も殺せない僕なのに」というけど銃を貸すくらいはするといわれると妙に納得する。
ケネディのように舞台がそろえば彼らに未来はあるのだろうか、でも繰り返されるだけなのか?
この学校の存在とは果たして?
庶民的生活の中でモーツァルトは心のバランスを崩し始める。
ドリーというと「羊のドリー」。その「ドリー様」なる儀式的なものまで存在するところがなんかまさに学校チックで面白い。
神谷のみがオリジナルということで、ドリー様の意味もわからない、無意味であるとそこでもはじかれてしまうが、彼は意図してこの学校に放り込まれたのか。
西太后や卑弥呼までいるとなるとその遺伝子はどうやって採取したのか。SFチックなことは面倒なんでどうでもいいが、系図を遡ってどうのこうのっていう話があったよねぇ。
それが本当に可能なほど科学が進歩したとしても、その技術よりは系図をたどった人に敬意を表するね。
選ばれた人間の基準ってのがまたわからんけど。ヒトラーとラスプーチンもいれちゃったなら、オズワルドとかチャップマンとかも対抗意識の強い組織が作ってたりしてね。
首会議の権威がどんなもんだかわからないので、そこら辺もまだ不明。
まぁでも、これは面白い。お茶会のようなことをやっているシーンがとっても楽しい。
女の子もかわいいし、ナポレオンもエリザベスも、こんなフレンドリーならお友達になりたいものだ。












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