片雲さくら

ジヌよさらば〜かむらば村へ〜

〜あらすじ〜
金を使わずに済むよう田舎の村へ引っ越してきた若者だが、生活するには金がいる。水も引かずガスも使わず、でも冬の寒さをしのぐのに、囲炉裏があってもマキは買わなきゃならない。「バカなのか?」溜まらず村長が世話を焼く。
田んぼ耕して生きるというが苗植えるにも…。

監督・脚本・出演:松尾スズキ 原作:いがらしみきお
松田隆平、阿部サダヲ、松たか子、西田敏行


おせっかいというのはあるが、荷物を持ってあげてバスに積んでくれるはいいとしても、投げるな…ものくれるにしても…、と、まあ、最初っからこの若者・松田龍平の役を食う勢いで村長の阿部サダヲが雑に入ってくる。
俳優陣がみんな顔だけで笑える存在感のある人たちなので、始まってすぐ笑える。
ほぼ笑いっぱなしだ。
暫くすると下ネタも激しくからんでくるので、カップルは黙るし、女性も笑い声を控えたりしてるっぽかったが、私は一人で多いに笑った。
こういう映画だと笑いのツボが一緒じゃないと苦労するんだろうねぇ。とか思ったり。

金で嫌なことがあった若者ということだが、なんだか、その破たんぶりはそれだけが原因じゃない気がする。
人に助けてもらったり、ものもらったりしたらありがとうってさっさといえよと思うが、それを口にすることで要求されるとでも思っているのかしらねぇ。だとしたら深いけど。大概の村人が、「バカなの?」って聞きたくなるほどの人なので、面白かったのは確か。
片桐はいりがやたらツボだった。

途中から、村長が主役っぽくなってしまう。
そっちの方が重いからな。ちょっと笑えないだろって思ったりする。
ひとつ間違えば死ぬかもしれんし、暴力では笑えないな。

お金を燃やすのって犯罪じゃないの? って思ってたので、最後はなんだかなーと思ったんだけど、自分の紙幣なら問題ないってネットで書いてあった。そーなの?
村長がでっぷりしてなきゃいけない理由はあったのだろうか?
詰め物が不自然だなーって思ってたら、トイレでそう言ってる女子もいたので、私だけではなかったようだ。
ま、とにかくユルくて、笑える映画でした。

人気ブログランキングへ ポチっとお願いします



TOPへ
片雲さくら

ONE OK ROCKのFOOL COOL ROCK! 観てきました



本作は、昨年行われたアジア、そして初のヨーロッパツアーとなるONE OK ROCK 2013 “Who are you?? Who are we??” TOURへの完全密着取材を敢行。1か月半に渡り、11カ国12公演を駆け抜けた彼らの足跡を綴っていく。フランス、ドイツ、イギリス、オランダ、香港、韓国、タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシア、台湾。現地のファンで埋め尽くされた会場で圧巻のライブパフォーマンスを魅せるメンバーたち。それに呼応し、熱狂する海外ファンの興奮。ステージ裏の張りつめた緊張感と数々のドラマ。


FOOL COOL ROCK! 公式サイト
FOOL COOL ROCK! ONE OK ROCK DOCUMENTARY FILM@ぴあ映画生活


フィルムライブといってもいいくらいのライブシーンを満載とした、2,200円で満喫するには勿体なさ過ぎるくらいの濃い2時間でした。
ああ、ホント、楽しかった。思わずにんまりしてしまうくらい楽しかったし、あとそうね、彼らの歌詞は半分以上英語だったりするから、ライブで一緒に歌えないところもあったりするのは、「アホな私にはしょうがないよね」と思ってたところ、ちょっと反省しました。
だって、海外の、それこそ英語圏ではない人たちでさえ、日本語の部分で涙したりするシーンがある(『wherever you are』のサビとかね)んだけど、そういうの。
「日本語も覚えるくらい何度も聴いてくれたんだと思うと嬉しい」みたいなことをtakaちゃんが言ってたりするのを見ると「アホだから」と自分を赦しちゃってることを恥ずかしく思ったりした。
「deeper deeper」とか、カタカナなノリでなら歌えるけど、歌詞の意味までは理解してないもんね。そういうの、2日間もならんでやっとライブ観られる海外のファンより、ネットで注文(ま、去年は一つも取れなかったけどねー)できる幸せな環境にいる自分がどれほど幸せかっていうことを噛みしめた。

それから、海外も周ってこそ、はじめてツアーといえると思ってるというのを聞くとますます焦るよね。うん、日本にいるからって安心はできない。世界で活躍してくれるのは、嬉しいけど、遠くなってしまうような、ね。

ほか、彼らの各地での感想や舞台裏も面白かったし、緊迫のシーンや、アホなじゃれあいも観れて楽しかった。“お母さん”発言とか、ビンタとか、バスの中とかね。
それからやっぱり、あんなちっちゃい子なのに(って言い方も失礼だけど)、あんなに跳ねながらでも息も乱さず歌えるとことか、10秒以上声張ってもブレないとか、やっぱtakaちゃんすげーなと、改めて感動した。
あの青いライトを背負って、手を突き出されるだけで世界が見えるような、力強さと大きさを感じてしまうのが不思議だった。密着しているカメラマンの語りもメンバーや彼らの歴史を垣間見れたような気持ちになってよかった。

ドキュメンタリーというよりまさにライブだった。ライブだけどドキュメンタリーだった。
ONE OK ROCK 。
いいバンドだと思う。
若い人の躍動こそが明日へのエネルギーになっているアラフォー(まだいうか…)にとっては濃厚なエキスだった。


人気ブログランキングへ ポチっとお願いします







TOPへ
片雲さくら

『それでも夜は明ける』 観てきました

-ネタバレあり-
【あらすじ】
バイオリニストのソロモン・ノーサップは、幸せな暮らしを送っていた。愛する妻は腕の良い料理人で、幼い娘と息子も元気に育っている。ソロモンは生まれた時から自由証明書で認められた自由黒人で、白人の友人も多くいた。
知人の紹介でショーの演奏を頼まれたワシントンで、興行主2人の白人と飲み、酔いつぶれた朝、彼は鎖に繋がれて目覚めた。奴隷商人に売られたのだ。

家族も、財産も、名前さえもを奪われたソロモンの事実に基づく約12年に渡る奴隷生活―




およそ2年ぶりに映画を観た理由はといえば、仕事帰りにいくらでも観れる好都合な地にいながら一度も触手が触れなかったけど、
「観に行ってください」と同僚に勧められたので。
「アメリカ人って怖い」って素直な感想が可愛らしかった。

なんやら賞をたくさんとっている作品だということは知ってたので、ちょっと興味もあったのだけど、観終わっての感想は「…こんなもんか」ってのが正直なところ。
ああ、そういえばアメリカは植民地だったからね。
暴力は連鎖するという言葉を思い出す。
国や政治や生活の違いでこういう問題はどこにでもある。人は金で買えは所有物であり、人として扱う価値もない。
酷い言葉だが、日本でいうなら(事実として残っているものはあまりしならないが、小説や映画なんかでは)女郎の話や「おしん」やら「あゝ野麦峠」やらの根底や描かれる主従関係と暴力は同じ気がする。
他に戦争や宗教を背景にすればもっとあるだろう。世の中は常に誰かを冷遇し、いい気になりたいヤツで溢れている。

一日重労働して、くたびれた夜はぐっすり眠りたいものだが、音楽パーティーなんかされちゃって無駄に踊らされたり謳わされたり、信仰したくもない神の言葉を聞かされたりするのは確かにうんざりだが、世のサラリーマンもとくに状況は変わっていない。鞭で打たれることはないが、無理に酒呑まされたり、こなけりゃ嫌み言われて神経病んで入院するヤツだってざらにいる。
どっちが酷かの問題ではない。

ただ、この映画はあまり人に薦めるような映画ではないなと思った。
とくに嫌だったのは、シーンが長いこと。
首吊られるシーンだって、鞭うつシーンだって、そこまで見せつける必要はないだろうと思う。長く観せることでなにを狙っているのだろう?
長いこと続いたよって思わせる方法なんか映画なんだからいっくらでもあるだろうに、ただひたすら撮り続けている。黒人の裸を晒すのもどうかと思う。人気女優だったら、いや白人だったらそんなゾンザイな撮影はしないんじゃないかとか、なんか映画のストーリーというより、この映画そのもの、つーか作った人たちに不快感を感じた。

騒動なんかもあったようだが(ブラピ売り)、配給会社の問題なんかもあるだろうが、まずホームページだって、このソロモン・ノーサップについてより便乗で人を寄せるためのネタが前面に出ていて、純粋に映画に浸れるほどの気持ちにはまずならないんじゃないかと思うんだけど。

ラスト、ようやく家族に逢うシーン。そうか?
12年も離れていると疑い深くなるものなのかな? 外人だから、ドア開けた瞬間に飛び付いて、キスの嵐と涙なみだの長いシーンなのかと思ってたけど、そうではなかった。
ちょうどこの頃大きな事故で連日他国の人々の表情がニュースや情報番組で報道されてたが、そっちのインパクトの方が強かった。映画と比べるのは失礼かもしれないが、あの国の人々はどんな事故でも事件でもびっくりするくらいのリアクションをする。日本人であんな号泣する人も気絶する人もまず、カメラの前には現れない。

なんか、私みたいな人間はこういう映画は観てもなにも響かないということを改めて理解した。


人気ブログランキングへ ポチっとお願いします




TOPへ
片雲さくら

ヒューゴの不思議な発明

久々に映画観てきました。

【あらすじ】1930年代のパリ。駅の時計台にひそかに住む孤児の少年ヒューゴ(エイサ・バターフィールド)の唯一の友達は、亡き父が残した機械人形だった。壊れたままの人形の秘密を探る過程で、彼は不思議な少女イザベル(クロエ・グレース・モレッツ)とジョルジュ(ベン・キングズレー)に出会う。やがてヒューゴは、機械人形にはそれぞれの人生ばかりか、世界の運命すらも変化させてしまう秘密があることに気付き……。


駅の壁の穴。入り組んだ迷路みたいなところを少年・ヒューゴが駆け抜けて、駅ですれ違う人、いつもその場所にいる人、駅でひろげられている店を眺めながら、一点に集中していく。
その視線の先にあるのは、ネジ巻式のネズミのおもちゃ。
おもちゃやのカウンターで老人はネジを巻いてうたたねを始める。
駅を見回る、犬を連れた公安員は遠くにいるのを確認済み。
ヒューゴは近寄っていく。老人が目覚める前に。
誰にも見つからないように。
そっと手を伸ばす。

そこから始まる物語。まぁ、壁の穴の向こうで駅の時計のネジを巻き続けながら、そうするしかなく生きている子どもなわけだけど。
博物館に努めていた父が倉庫で見つけてきた機械人形。壊れて動かない人形を父とともにせっせと修復していたのだが、その父も亡くしたいま、ヒューゴの興味は機械人形の修理。
よくしらないが、その時代、孤児となってしまうと即座に孤児院に連れていかれてしまうらしいが、どうもそれよりは窃盗を繰り返してでも、独り雑踏で生きていったほうがマシとでも思うくらいの場所なのか。
父を亡くしたヒューゴは機械人形一つを抱えて、引き取り手となった叔父とともに駅に向かうわけだが。

ああ、語ってしまうと勿体ない。

「そら、泣けるシーンを用意したから泣けよ」という胡散臭いヒューマンドラマではないのだけど、人々の生活と駅の描写、ヒューゴに協力する女の子、図書館のオヤジ、犬連れのマダム、公安員、花屋、いろいろな人々の「この先」も想像するだけでも、たくさんの愛が詰まった物語になっている。

特にヒューゴが凄い。ろくに学校にも通えなくなってしまったというのに、壁の向こうでほぼ独りきりで暮らしているというのに、この希望に満ちた逞しさはなんだろう。
生きている人にはそれぞれ意味があることを、少女に語るシーンは、「立派ねぇ」と母の気持ちになって泣いた
(あとあと考えると、達観しすぎてて、大丈夫かしらと思わないでもないけど)。

日常の、モロいときにはくいしばれなくて泣いてしまいそうなことに溢れている作品だったので、なんでもないだろうと思うところでよく泣いた。
きっとTVで観ても何故、どこで泣いたのだろうと思い出せないだろうと思うほど、些細な行動やセリフが、主人公だけではなくて、色々な人の記憶や気持ちに込められている、そんな苦い映画だった。

初の3D映画でした。
雪や雲が目の前まで迫ってきて、思わず避けてしまうw
昔の人はモノクロのフィルムでも、画面に向かって迫ってくる汽車に、悲鳴を上げて避けたというシーンもあるが、その避ける人たちに避けてみたり。
物落とされたり、こっちに向かって突っ込んでくるものや、逆にどこまでも奥へと進んでいく画面運びなんかで、何度足を踏ん張ったことか。
人と背景の間の空間に多少の違和感を感じたり、字幕より前にくる人のぼやけた輪郭にぎょっとしたりと、色々面白かった。
何も考えずに3Dを選んでから、「あ…眼鏡の上に掛けれるのかな?」と心配になったけど、普通に掛けられましたw
ただちょっと重い。そして泣いたりすると、はずすのも大変だし、3D眼鏡がずれたりしてまた大変で。

少年の話だけでなく、昔の映画をも語る物語なので、3Dである意味があるステキな映画でした。
是非、劇場で3Dで観てください。


人気ブログランキングへ ポチっとお願いします






TOPへ
片雲さくら

音楽舞闘会「黒執事」-その執事、友好-

評価:
---
アニプレックス
¥ 6,214
(2009-12-02)
大満足です!
原作は存じませんが
素晴らしい!!

-STORY-(Amazonより)
舞踏会の準備に大わらわのファントムハイヴ家に、鹿鳴館が建てられたばかりの日本から、3人の客人が現れる。女王陛下の「丁重なおもてなしを」という命により、彼らを舞踏会に招待するファントムハイヴ家一同。劉も参加して始まった華やかな宴の最中に、招かれざる者が侵入。それは、日本からの客人にまつわる混乱の始まりだった。死神グレルはセバスチャンに、人にあらざる者の存在を匂わせる・・・。

 

【収録内容】
2009年5月25日から6月7日まで東池袋サンシャイン劇場にて行なわれた舞台の模様をDVD化。

 

脚本・演出:浅沼晋太郎(bpm)
音楽:和田俊輔(デス電所)
出演者: 松下優也、阪本奨悟、小山剛志、南翔太、猪狩敦子、植原卓也、
龍弥、和泉宗兵、伊勢直弘、青柳塁斗、宮下雄也、押野大地 ほか

 

 

My Angel ホスト様にお借りしたDVDですー。
こんなに楽しいものだとは! あっという間の132分でした。ええ、こりゃ面白いです。


お話事態は原作の●巻のP●●●の部分(笑)らしい♪
日本からやってきたおもちゃメーカーの兄妹と使用人が、ファントムハイヴ家へやってくるの。「魔物を呼び寄せる笛」と笛を吹くことを怖がる弟に、過保護な兄さんとうんざり気味で主より態度のでかい使用人。
だが、そのころ町を騒がせる殺人事件が起こっていて、スコットランドヤードから横やりを入れられるも、女王陛下から「丁重なおもてなしを」と命じられたために、舞踏会を敢行するファントムハイヴ家。
何をするにも完璧なセバスがなぜか大失態続き(?)で、口直しに笛を吹くこととなったユウキだったが…。


アニメは見てないのだけど、たぶん、雰囲気を壊してない実演じゃないかと思う。
このセバスの淡々としつつ、見事な所作と華麗な殺陣は、アニメファンの方でも満足するんじゃないかと思う。
特に声のトーンが好きですわ。
グレルじゃなくても、しだれかかりたくなるような、ピシッとした姿勢がよかったですわ。松下優也さん、良いです。

それから、シエル役の阪本奨悟くん、かわいいです。
肌ピチピチです。膝小僧が憎いです。ソファーに横たわるシーンがうっとりです。
これがまた、松下さんの声のトーンと合っていて、いい雰囲気なんですわ。

日本からきた兄弟、これがホントの兄弟かと思うくらい似てた。できれば、ユウキはもちょとシエルと同年くらいのほうがよかった気がするんだが。

キリトとやらの実の姿がかっこよかったですわ。ええ、私はああいうの好きです。
そうね、とにかく衣装というか、全体の格好はすごくこだわりを感じましたね。
ええ、生燕尾服、萌えです♪


そして、私の中の主人公・My Angel ホスト様。
というより、ちょこちょこと出てきては、ストーリーをキレイに繋ぐキャラ?
そして、出れば必ず笑いを取る。なので、きっと、眼鏡が薄曇りな私だけでなく、多分、見る人すべてが、出てくるたびに、笑いを期待しているのではないかと思う。
そして、見事に期待を破らず過ぎていくのであーる。
ステキだ♪
前説(というのかしら?) 始まる前から空気を和ませる以上に、笑わせてくれてます。
楽しそうでした。


アクションシーンは、見せ場でしょうけど、正直長いかなと思った。
原作からして、あのダメな使用人3人がキライだったせいもあるせいだろうけど、奴らが長いと思ってしまったのは、まあしょうがないわよねぇ。

セバスの戦うシーンは優雅でしたねぇ。
舞踊のようで好きですわ。いいわ、燕尾服♪

 

ふ、ふふふふー。
そういう具合にところどころでキュと心を掴まれる、楽しいストーリーでした。

特典映像も付いているわけだが、楽屋突撃インタビューとか見てたらまた本編を見たくなりました♪

 

 

TOPへ
片雲さくら

『クローンは故郷をめざす』鑑賞

-ネタバレあり-
かなり期待していったんだけど、睡魔と闘うのがせいいっぱいな映画でした。

【あらすじ】
宇宙ステーションで働く耕平は万が一の保険に、クローン再生に同意してほしいと迫られる。
耕平には幼いころ事故で亡くした双子の兄弟がいた。いま病の床にある母は、「彼の分も、あなたが長生きしてね、私より先に逝かないでね」と昔言った。思い出しながら、彼は宇宙へ旅立つが、妻のもとへ戻ってきたのはクローンの耕平だった。

出演:及川光博、石田えり、永作博美、島田久作、他


喜びたまえ、日本の少女漫画ファンよ!
私らのほうが、この映画が投げかけるものよりいい作品を過去に読んでいるだろう。
そう、私はこれに萩尾望都が言葉を寄せているから観にいっただけだ。

しかし、退屈な映画だった。
金がないのか、無駄が多いのかわからんが、なぜか一点カメラの1フレームが多い。
シーンが長いという点では演じる役者さんたちは大変だっただろうが、せめてカメラにその演技が映っているならまだしも、ほとんどがカメラの外であり、セリフだけで済むなら実写でやる必要あったかよ。そうだそうだ、ちょっと前の深夜アニメみたいに、風に吹かれる髪の毛としゃべっている口元だけが動くセルだけで、対話相手も背景もないでジャンジャンすすむ、あの感じだった。

「おい! この風景に意味があるのか?」
「お前、もうしゃべらないならせめてでんぐり返しでもしてみろ!」
ってな、苛立ちをカメラが切り替わるまで保ち続けているせいか、あちこちからため息がやたらと聞こえる映画だった。
…もしかして、ミッチーに見とれている人も交じっていたかもしれないが。

クローン技術について、人の尊厳について、考えたいというなら下の漫画をお勧めする。私は残念ながら、この映画から特に得るものはなかった。

敢えていうなら、やっぱり映画に音楽は重要だということ。
記憶の音だからしょうがないだろうけど、そんなしょっちゅう、不快音を鳴らされても…。
石田えりってこんな人だっけ? なんかイロイロ崩れてない?
永作はやっぱり鬼門だったようだ。やっぱダメだ。
監督が「大江戸ロケット」の人かと思った大勘違、これが敗因。がっくり。

せめて、どうせ、それくらいなら、わざわざミッチー使っているんだから、彼の魅力を引き出してほしかったなぁ。






A-A’―SF傑作選 (小学館叢書)
A-A’―SF傑作選 (小学館叢書)
萩尾 望都


JUGEMテーマ:映画
TOPへ
片雲さくら

『悪夢探偵2』鑑賞

-ネタバレあり-
今年の初映画はこれです。
シネセゾン渋谷で観てきました。東京では唯一、ここだけ? でも今月末までやってます。

【あらすじ】
他人の悪夢に潜ることができる影沼。このところ、幼いころの母の夢をみてうなされていた。
母はなんにでも「怖い、怖い」と常に怯えていた。そして自分を指さして「怖い」と。
影沼にはいい思い出がない。その家には死んだことも知らず遠足を続ける集団や、寝入りばな窓を開けてやってくる女の霊(?)、そして母もそんな状態だし。
暗い生活の中でやがて母は…。

ある日、自分の悪夢に潜ってくれと少女がやってくる。軽い気持ちで怖がりの菊川をイジメて以来、悪夢を見てしまうのだと。
「ああ、いやだ、いやだ」
いつもどおり拒否するが、イジメに加担した友だちが次々と死に、少女も懇願しに毎日のように影沼を訪ねる。「怖がりの菊川」、一度も会ったことのない少女に影沼は母を連想する。
出演:松田龍平、市川実和子、三浦由衣、他


なんというんでしょうか、1はあきらかにスプラッタよりのホラーかい(?)って感じの映画でしたので、そんな奴にちょっとノスタルジーなもんつっこんできたのかなと思ってたんですが、
思ってただけにといったほうがいいのか、
いい映画でした。

影沼は悪夢に潜ることができるけれど、ヒーローではない。
「助けてくれ」とやってくる人がいても、一緒に悪夢を見ることはできるけれど、解決法を知っているわけではないのだ。
そりゃそうだ、人の夢の中で筋を通そうというほうがどうかしてるわけだから、“解決”と言われたら無茶だろう。
イジメて悪夢を見るなら解決法は簡単だ。本人に会って謝れ。尤もだ。

本人曰く、「失敗のほうが多いし、後遺症も酷い」
そんなわけで、探偵といいながらもまず「いやだ」と言ってみるスタンス。

そして今回、自分も常に悪夢にうなされている状態で、幼いころ住んでいた家で解決法を求めてみるが、そこにはまだあの頃のままの父親もいたりして、気がつくと寝てたりして、夢現もわからん状態。
母は何を怖いと言っていたのか。何故、自分までも怖いと言ったのか。そして何故、母は自分を…。
想いをはせる毎に、「怖がりの菊川」にリンクしてくる。

今回、影沼くんは大事なところで笑わせてくれちゃう失敗をする。ついで先に起きられて、置いていかれてしまう。そこからちょっとホラーな展開もありましたが、前回もそうだったように、音だけ聞いているととっても怖いんだが、画面ではなにが起こっているのかさっぱりわからないカメラワークはあいかわらず。
アップが多すぎて全体が見えないので、「どした? どしたの?」と思っている時間のほうが長い。
ま、でも1よりはほんのちょっとひきの画も増えて、影沼ちゃんのシミひとつない肌を前回より多く露出してくれてました。
いいねぇ♪ その首筋。
…それはいいけど、そのカッコで歩くなら、陽が昇る前に家帰ってくれ。


それでも菊川との対峙は思いのほか温かいものだったし、根本の解決に至ったわけだから素晴らしいよね。それにしても、若い女の子が家出して、明らかにコートの下はなんも着てない男と夜中に絶叫しながら家に戻ってきたら、ビックリすると思うんだけど、あの両親はどこ行っちゃったんだろうね。朝見つけてもビックリしちゃうだろうけどね。

一段落して影沼は母の夢を見る。優しい夢だ。笑いながら「何が食べたい?」と聞く母に「ハンバーグ」と答える。手際よく料理する母を、直視することはできないのだが、ちらりちらりと様子を伺いながら。
夢だと、わかっているだけに、振り返るたびにドキドキしながら。
まだ続くと、安堵しながらハンバーグの焼きあがる匂いを想像する。

悪夢探偵1のレビュー

悪夢探偵2 公式サイト

  1. 悪夢探偵2@goo
  2. 「悪夢探偵2」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
  3. 悪夢探偵2@映画生活


悪夢探偵2  怖がる女 (角川文庫)
悪夢探偵2 怖がる女 (角川文庫)
塚本 晋也


JUGEMテーマ:映画


TOPへ
片雲さくら

2008映画ベスト

カイシャの上司、女性なんだが、スクリーンセイバーにチェ・ゲバラ、セキュリティカードにもチェ・ゲバラ。
正直、ここで名前を聞くまでさっぱり知らなかったので、映画でもみようかと思いまして、試写会に応募してみたが、外れてしまったので、今年の映画はどうやら打ち止めらしいです。
チェ・ゲバラ 28歳の革命 -前編-

そういうわけで2008年を振り返ってみることにしました。
おくりびと 2008/10/02 ★★★★★
デトロイト・メタル・シティ 2008/09/16★★★★
ぐるりのこと 2008/07/19 ★★★★★
アフタースクール 2008/07/01 ★★★+
築地魚河岸三代目 2008/06/24 ★★+
ラスベガスをぶっつぶせ 2008/06/05 ★★★+
相棒 -劇場版- 絶対絶命!42.195km東京ビッグシティマラソン 2008/05/06 ★★★★
ぼくたちと駐在さんの700日戦争 2008/04/17 ★★★+
あの空をおぼえてる 2008/03/26 
L change the WorLd 2008/02/22 ★★★★

今年は10本しか映画観てないみたいです。
相変わらず、洋画さっぱり、今年も一本(笑

でも今年はアタリが多かったかなと思います。
ダントツ一位は「ぐるりのこと」ですかねぇ。すんごくよかった。リリーさんにも会えたし☆
それから「おくりびと」ですかねぇ。もっくんも良かったですが、やっぱり山努がいいです。

☆4つのところはもう一回みたいなぁって奴ですね。
楽しめた♪
あ、しまった、今日録画予約を忘れた…。

2007映画ベスト


JUGEMテーマ:映画
TOPへ
片雲さくら

『おくりびと』鑑賞

-ネタバレあり-
今年7月にオープンした新宿ピカデリーにて鑑賞。
6回観ると1回ただになるらしい。10スクリーンあるらしい。
10もあるのに、チケット売り場からの入り口はひとつ。開始10分前まで入れない。
チケット売り場のところにフードコーナーやその他もあって、椅子も用意されているけどちょっと辛いよね。

【あらすじ】
本木雅弘演じる小林はオーケストラでチェロ演奏をしていたが、いきなりの解散で職を失ってしまう。
田舎へ帰ることに賛同してくれた妻(広末涼子)とともに山形へ帰って仕事を探す。
チラシで見つけた「旅のお手伝い」、面接に行くといきなり採用。実は「旅立ちのお手伝い」、つまり納棺師のお仕事だった。


基本的にのほほんとしているというか、おっとりしている小林青年。なんとなく流されてしまうタイプ。
その性格が災いしてか、呼んだのか、社長(山努)に言われるまま、なんとなく仕事を始めてしまう。
納棺、死体に死装束を着せ、化粧を施し、棺へ納める。
事務仕事をしている余貴美子が、「この人にやってもらいたい」と思って社長についてきたというのも納得するほど、社長の仕事は綺麗です。

そういえば、この年になるというのに、そういう場面には出逢ったことがない。
通夜はあるけど、すでに棺の中だったな。
こういう儀式があるなら、やっぱりこういう綺麗に仕事する人、丁寧に心を込めて仕事してくれる人にやってもらいたいと思う。とくに自分の大切な人には。
私は別に、死んでしまえばなんも感じないから、あの最後の葬儀屋みたいにホイホイサッサとやってもらっても構わないけど。

おくりだすということは崇高な仕事ですね。
多分、明日からよろしくって言われても、大金やるからやれっていわれても、できるもんじゃないかもしれない。映画でもでてきたけど、腐乱した遺体とかだったら、やっぱり触りたくないしな。
でも後ろ指差すような仕事だとは思えない。お父さんがそういう仕事をしていたら、子どもがいじめられるとも思わないから、ちょっと妻の意見にはびっくりした。
ああ、そうか。死体が腐っているとか綺麗だとかいうことは関係なく、「汚らわしい」と感じる人もいるってことか。
妻はそうして出ていってしまう。

そう思うと、初仕事で食事もできなくなってしまった小林が、「生」というものにすがりつくように妻を抱きしめるシーンが思い出されて泣けてきた。

この映画は、そういえば台詞が少ない。
見守ることや、目での会話ってのが多い。
行動や、人の感情というものを細やかな視線で追っているようだ。
そうね、だから「石手紙(だっけ?)」っていうのが活きてくるんだと思う。

チェロ演奏もまた美しい。
もっくん、ホントに弾いてるの?
似合っててうっとりしましたね。

そして、「悲しい(悔しいだったかな?)ことに食事が美味しい」
人はいつか死ぬ。死にたくなければ生きるしかない。生きるためには食わなきゃいけない。
「悲しいことに食事が美味しい」
そうね。初仕事のときは鶏肉みて戻してたけど、クリスマスに3人でグチュグチュいいながら、チキンをほうばる。
食事が美味しいって、悲しいことにいいことだね。

いっや、その後もいろいろあるんですが、もう、多分、ここからが涙の連続なので、書くのやめますね。
観終わって、日本にはすばらしい仕事があるんだなと思った。
いい映画だった。

もっくんも好きなんですけど、やっぱり山努が好きでやんす!
たまんねーっす。楊枝銜えているだけで、かっこいいおっさんなんて、他に居ないでしょ。
困ったことに料理も上手いってか。その白子とっても美味しそうでした。ゴク

そして、周りの俳優人もまたいい。余貴美子、あのハスキーな声がたまりません。
山田辰夫、笹野高史、杉本哲太がまたいい。吉行和子もはまり役だよね。
峰岸徹、最近見なかったけど、よくこんな役引き受けたな。いい役だけど。

ふぅ、泣き疲れた。

  1. 『おくりびと』公式サイト

  2. おくりびと@goo

  3. 「おくりびと」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

  4. おくりびと@映画生活




JUGEMテーマ:映画
TOPへ
片雲さくら

オールナイトで?

「鉄コン筋クリート」のSTUDIO4℃、代表作をオールナイトで

「鉄コン筋クリート」「アニマトリックス」など、数々の話題アニメーション作品を手がけたSTUDIO4℃(スタジオヨンドシー)。同社のアニメーション作品のオールナイト上映会が9月19日、26日、10月3日の3日間、TOHOシネマズ六本木ヒルズ(港区六本木6、TEL 03-5775-6090)で開催される。


23〜06時までで3000円、それはお得かもしれないけど、7時間ずっと椅子に座って(ま、時にはトイレにも立ったりするだろうけど…)、それはちょっとシンドクないかぇ?

「デトロイト・メタル・シティ(アニメ版)」「鉄コン筋クリート」はちょっと見たい。
「鉄コン筋クリート」はちょっと絵が好みでないから、遠慮してたんだけど、
「竹光侍」があんまりにも面白いもんだから、ちょっと興味がある。
それともアレの路線で期待すると失敗するのかな?
評価は結構分かれているみたいだ。

ついでにこんなのもあった↓

蛙男商会の作品を一挙オールナイト上映−TOHOシネマズなんば

しかし、これこそオールナイトでは見たくない、かも。
でもこっちはトークショーなんかもあるんだよね。でも大阪だから無理だしね。

フツーの映画をフツーに見るほうがフツーでいいかもね。
ははは


JUGEMテーマ:映画
TOPへ
S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< May 2018 >>

rss atom 管理者ページ
Selected Entry
Recent Comment
Recent Trackback
Categories
Archives
About
 
Recommended
無料ブログ作成サービス JUGEM